SNSマーケティングとは?5つの手法と売上につなげる実践ガイド【2025年最新版】 - 勝手にマーケティング分析
マーケの基礎

SNSマーケティングとは?5つの手法と売上につなげる実践ガイド【2025年最新版】

SNSマーケティングとは マーケの基礎
この記事は約21分で読めます。

はじめに

「SNSアカウントを運用しているけど、売上にどうつながっているかわからない」「フォロワーは増えているのに、ビジネス成果が見えない」——こんな悩みを抱えているマーケターは少なくありません。

実際、多くの企業がSNSマーケティングに取り組んでいますが、「なんとなく投稿している」「とりあえずフォロワーを増やす」という状態に陥りがちです。その結果、時間とリソースを投下しても、期待した成果が得られないケースが多発しています。

本記事では、SNSマーケティングの基本から実践まで、以下の内容を網羅的に解説します。

この記事で得られること:

  • SNSマーケティングが売上にどう貢献するかの明確な理解
  • 5つの代表的な手法とその使い分け
  • プラットフォーム選びの具体的な判断基準
  • 明日から使える実践ステップとチェックリスト
  • 成功企業の事例と、よくある失敗パターンの回避法

特に、マーケティングの基本フレームワーク「Who/What/How」を活用した戦略設計の方法もお伝えしますので、ぜひ最後までお読みください。


SNSマーケティングとは

定義:SNSを活用して「売れる仕組み」を作ること

SNSマーケティングとは、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を活用して、商品やサービスの認知度を高め、顧客との関係を構築し、最終的に売上につなげるマーケティング活動のことです。

単に「SNSで情報発信する」だけではありません。戦略的にターゲット顧客にリーチし、ブランドへの好意度(プレファレンス)を高め、購買行動を促すまでの一連のプロセスを設計・実行することがSNSマーケティングの本質です。

SNSマーケティングが売上に貢献する仕組み

売上の方程式」を使って、SNSマーケティングの貢献領域を整理してみましょう。

売上 = 人口 × 認知率 × 配荷率 × 過去購入率 × エボークトセット率 ×
年間購入率 × 購入個数 × 購入頻度 × 購入単価

SNSマーケティングが特に効果を発揮するのは、以下の要素です。

売上要素SNSの貢献具体的な効果
認知率◎ 最も高い情報拡散により、これまでリーチできなかった層に認知を広げる
エボークトセット率○ 高い継続的な接点により「買うときに思い出してもらえる」存在になる
過去購入率○ 中程度口コミやUGCにより、カテゴリー未経験者の購入を後押し
購入頻度△ 間接的季節のキャンペーンや新商品情報で再購入を促進

つまり、SNSマーケティングは「まだ知らない人に知ってもらい、知っている人には選択肢に入れてもらう」という役割を担っています。これは売上を構成する要素の中でも、特にコントロール可能性が高く、投資対効果を測定しやすい領域です。


なぜ今SNSマーケティングが重要なのか

理由1:SNS利用者数の継続的な増加

ICT総研の調査によると、日本国内のSNS利用者(アクティブユーザー)は2024年末時点で8,452万人に達しています。これはネットユーザー全体の79.0%に相当し、2026年末には8,550万人(利用率80.1%)に拡大する見通しです。

また、総務省の情報通信白書によると、日本のソーシャルメディア利用者数は2023年の1億580万人から2028年には1億1,360万人に増加すると予測されています。

プラットフォーム国内利用者数時点・出典主な利用層
LINE約9,800万人2025年・LINEヤフー公式媒体資料全世代(生活インフラ化)
YouTube約7,370万人2024年5月・各種調査10〜50代(40代が最多)
X(旧Twitter)約6,800万人2025年・Web担当者Forum10〜40代
Instagram約6,600万人2023年10月・Meta公式20〜40代(女性利用率高)
TikTok4,200万人以上2025年11月・TikTok Japan10〜30代(急成長中)
Facebook約2,600万人2019年・CNET Japan30〜50代

理由2:消費者の情報収集行動の変化

従来の「Google検索で調べる」という行動から、「SNSで口コミを探す」という行動へのシフトが当たり前になっています。

特にZ世代(1990年代後半〜2010年代前半生まれ)では、45%以上が商品購入前にInstagramやTikTokで情報収集を行うというデータがあります。「ググる」から「タグる」へ、消費者の行動が大きく変わっているのです。(Forbesより)

理由3:口コミ(UGC)の信頼性の高さ

2012年時点のニールセンの調査ですが、消費者が最も信頼する情報源は以下の順になっています。現在も傾向は変わっていない、むしろ加速していると考えられます。

順位情報源信頼度
1位知人の推薦92%
2位オンラインの口コミ70%
3位企業のウェブサイト58%
4位テレビ広告47%

SNSは「知人の推薦」と「オンラインの口コミ」の両方を発生させる場であり、消費者の購買意思決定に大きな影響を与えます。

理由4:費用対効果の高さ

従来のマス広告(テレビCM、新聞広告など)と比較して、SNSマーケティングは以下の点で優れています。

比較項目マス広告SNSマーケティング
初期費用数百万〜数億円0円〜(運用は無料開始可能)
ターゲティング精度低い(マス向け)高い(詳細な属性設定可能)
効果測定困難リアルタイムで詳細測定可能
双方向性一方向顧客との対話が可能
改善スピード遅い即座にPDCA可能

SNSマーケティングの5つの手法

SNSマーケティングには、大きく分けて5つの代表的な手法があります。それぞれの特徴と、どんな企業・目的に向いているかを解説します。

手法1:SNSアカウント運用

概要: 企業の公式アカウントを開設し、継続的に情報発信を行う手法です。最も基本的かつ重要な施策であり、他のすべての手法の土台となります。

項目内容
目的ブランド認知の向上、ファンとの関係構築、顧客との接点維持
投稿内容例商品情報、キャンペーン告知、ノウハウ共有、企業の裏側、ユーザー投稿のシェア
必要なリソース運用担当者(専任または兼任)、コンテンツ制作時間、投稿管理ツール
効果が出るまでの期間6ヶ月〜1年(長期的な取り組みが必要)
向いている企業すべての企業(まず取り組むべき基本施策)

成功のポイント: 単なる商品宣伝ではなく、ターゲットユーザーにとって価値ある情報を提供することが重要です。「このアカウントをフォローしていると得をする」と思ってもらえる運用を心がけましょう。

手法2:SNS広告

概要: 各プラットフォームの広告配信機能を使い、ターゲットを絞って有料でリーチを拡大する手法です。

項目内容
目的短期間での認知拡大、見込み顧客の獲得、コンバージョン促進
広告形式例画像広告、動画広告、カルーセル広告、ストーリーズ広告、リール広告
ターゲティング例年齢、性別、地域、興味関心、行動履歴、類似オーディエンス
必要なリソース広告予算(月額数万円〜)、クリエイティブ制作、運用・最適化スキル
効果が出るまでの期間即日〜1ヶ月(テスト・最適化期間含む)

主要プラットフォームの広告特徴:

プラットフォーム強み最低出稿金額目安
Meta広告(Instagram/Facebook)詳細なターゲティング、リターゲティング月額3万円〜
X広告リアルタイム性、話題性の活用月額5万円〜
TikTok広告若年層へのリーチ、高いエンゲージメント月額10万円〜
LINE広告国内最大のリーチ、友だち追加促進月額1万円〜
YouTube広告動画での詳細説明、ブランディング月額3万円〜

手法3:SNSキャンペーン

概要: プレゼント企画やハッシュタグキャンペーンなど、ユーザー参加型の施策を実施し、短期間でエンゲージメントや認知を高める手法です。

項目内容
目的フォロワー獲得、UGC(ユーザー生成コンテンツ)の創出、話題化
キャンペーン例フォロー&リポストキャンペーン、写真投稿コンテスト、ハッシュタグチャレンジ
必要なリソース賞品・インセンティブ、キャンペーン運営、応募管理、当選者対応
効果が出るまでの期間キャンペーン期間中(1週間〜1ヶ月程度)
向いている企業BtoC企業、話題性を作りたい企業、UGCを増やしたい企業

キャンペーン設計のポイント:

  • 参加ハードルを下げる(フォロー&リポストは最も簡単)
  • 投稿テンプレートやハッシュタグを明確に提示する
  • 当選発表までの期間を短くする(1〜2週間が理想)
  • 応募規約を明記し、法的リスクを回避する

手法4:インフルエンサーマーケティング

概要: SNS上で影響力を持つインフルエンサーに商品やサービスを紹介してもらう手法です。

項目内容
目的信頼性の高い口コミ創出、新規層へのリーチ、購買意欲の喚起
インフルエンサータイプメガ(100万人以上)、マクロ(10万〜100万)、マイクロ(1万〜10万)、ナノ(〜1万)
必要なリソースインフルエンサー報酬、商品提供、ディレクション、効果測定
効果が出るまでの期間投稿後即日〜1ヶ月
向いている企業BtoC企業、ビジュアル訴求力のある商品、若年層向け商品

インフルエンサー選定の基準:

評価軸チェックポイント
フォロワーの質エンゲージメント率(いいね・コメント数÷フォロワー数)が3%以上か
ブランドフィット自社商品のターゲット層とフォロワー属性が一致しているか
過去の実績他社PRでの成果、炎上リスクの有無
コンテンツの質投稿のクオリティ、世界観の一貫性
費用対効果フォロワー単価ではなくエンゲージメント単価で評価

手法5:ソーシャルリスニング

概要: SNS上の投稿やコメントを収集・分析し、消費者のインサイトを得る手法です。直接的な売上施策ではありませんが、他の施策の精度を高めるために重要な手法です。

項目内容
目的顧客の本音の把握、市場トレンドの発見、競合動向の監視、危機管理
分析対象自社ブランドへの言及、業界キーワード、競合ブランドへの言及、トレンドハッシュタグ
必要なリソースリスニングツール(月額数万円〜)、分析担当者
効果が出るまでの期間継続的に実施(定点観測が重要)
向いている企業顧客理解を深めたい企業、BtoC企業、危機管理を強化したい企業

代表的なソーシャルリスニングツール:

ツール名特徴価格帯
Brandwatchグローバル対応、高度な分析月額数十万円〜
Meltwaterメディア分析も可能月額10万円〜
Social Insight国内SNS分析に強い月額5万円〜
Yahoo!リアルタイム検索無料で手軽に利用可能無料

5つの手法の使い分け

企業の状況や目的に応じた手法の優先順位を整理しました。

企業の状況優先すべき手法理由
SNS初心者・予算少①アカウント運用無料で開始でき、土台となる
短期で認知を拡大したい②SNS広告 + ③キャンペーン即効性があり、効果測定しやすい
信頼性を高めたい④インフルエンサー第三者からの推薦は信頼性が高い
顧客理解を深めたい⑤ソーシャルリスニング顧客の本音を把握できる
総合的に取り組みたい全手法を組み合わせ相乗効果で成果を最大化

主要SNSプラットフォームの特徴と選び方

「どのSNSを使えばいいのかわからない」という声をよく聞きます。ここでは、各プラットフォームの特徴と、選び方の判断基準を解説します。

プラットフォーム別の特徴比較

プラットフォーム国内利用者主要ユーザー層強みコンテンツ形式
LINE9,500万人全世代国内最大のリーチ、1to1コミュニケーションテキスト、スタンプ、リッチメニュー
YouTube7,120万人10〜50代長尺動画での詳細説明、SEO効果動画(数分〜数時間)
X(旧Twitter)6,658万人20〜40代リアルタイム性、拡散力テキスト(140文字)、画像、動画
Instagram5,545万人20〜40代女性ビジュアル訴求、ショッピング機能画像、リール、ストーリーズ
TikTok2,700万人10〜30代高いエンゲージメント、バイラル性短尺動画(15秒〜3分)
Facebook2,600万人30〜50代BtoB、コミュニティ機能テキスト、画像、動画、グループ

Who/What/Howで考えるプラットフォーム選定

プラットフォーム選びで最も重要なのは、「自社のターゲット顧客がどこにいるか」です。マーケティングの基本フレームワーク「Who/What/How」を使って整理してみましょう。

Who(誰に):ターゲット顧客の特定

まず、自社商品・サービスのターゲット顧客像を明確にします。

要素確認すべきこと
基本属性年齢、性別、職業、居住地域
SNS利用状況どのSNSを主に使っているか、利用時間帯
情報収集行動何を目的にSNSを使っているか
購買への影響SNSの口コミがどの程度購買に影響するか

What(何を):提供する価値の明確化

ターゲットに対して、SNSを通じてどんな価値を提供するかを決めます。

提供価値の例適したプラットフォーム
最新情報・ニュースX、LINE
商品の使い方・ハウツーYouTube、Instagram
ビジュアルでの魅力訴求Instagram、TikTok
専門知識・ノウハウYouTube、X、LinkedIn
コミュニティ・交流Facebook、LINE(オープンチャット)

How(どのように):コンテンツ形式と頻度の決定

自社のリソースと得意分野を考慮して、実行可能な方法を選びます。

自社の強み推奨プラットフォーム投稿頻度目安
テキストでの発信力X1日3〜5回
写真・画像制作力Instagram1日1〜2回
動画制作力YouTube、TikTok週1〜3回
1to1コミュニケーションLINE公式アカウント週1〜2回

業種別おすすめプラットフォーム

業種第1優先第2優先理由
アパレル・ファッションInstagramTikTokビジュアル訴求が重要、若年層がターゲット
飲食・レストランInstagramLINE料理写真の訴求、リピート促進
BtoB・法人向けLinkedInXビジネスパーソンへのリーチ
美容・コスメInstagramYouTube使用感・Before/Afterの訴求
旅行・観光InstagramYouTube体験イメージの伝達
教育・スクールYouTubeInstagramノウハウ発信、受講イメージ
EC・小売InstagramLINEショッピング機能、クーポン配信

SNSマーケティングのメリット・デメリット

SNSマーケティングには多くのメリットがありますが、同時にリスクや課題も存在します。両面を正しく理解した上で取り組むことが重要です。

メリット

メリット詳細具体例
低コストで開始できるアカウント開設は無料。広告も少額から始められる月額0円〜数万円で運用可能
広範囲にリーチできる地理的制約なく、全国・世界にアプローチ可能地方の小さな店舗が全国から注文を獲得
精密なターゲティング年齢、性別、興味関心など詳細に絞り込める「30代女性×美容関心層」にのみ広告配信
双方向コミュニケーション顧客の声をリアルタイムで収集・対応できるDMでの問い合わせ対応、コメントへの返信
口コミの発生・拡散ユーザー自身が情報を広げてくれる1投稿がバズり数万リーチを獲得
効果測定が容易インプレッション、エンゲージメントなど詳細に分析可能広告のクリック率、コンバージョン率を即座に確認
ブランディング効果継続的な発信でブランドイメージを構築「〇〇といえばこの会社」という想起の形成

デメリット

デメリット詳細対策
炎上リスク不適切な投稿や対応で批判が殺到する可能性投稿前のダブルチェック体制、炎上時の対応マニュアル整備
運用負荷が高い継続的な投稿、コメント対応に時間がかかる投稿スケジュールの事前計画、ツール活用による効率化
効果が出るまで時間がかかるフォロワー獲得・信頼構築には数ヶ月〜年単位が必要短期施策(広告・キャンペーン)と長期施策(運用)の組み合わせ
担当者のスキル依存運用の質が担当者の能力に左右されるガイドライン整備、ノウハウの組織的蓄積
プラットフォーム依存アルゴリズム変更や規約変更の影響を受ける複数プラットフォームへの分散、自社メディアとの連携
成果の可視化が難しい場合もブランディング効果など、売上直結の指標以外は測定困難KGI/KPIの適切な設定、認知→購買の導線設計

SNSマーケティングが向いている企業・商品

向いている向いていない可能性がある
BtoC企業BtoB(ただしLinkedIn活用で成功例あり)
女性向け商品高齢者専用商品
若年層向け商品ニッチすぎる業界向け商品
ビジュアル訴求力のある商品説明が複雑な専門機器
口コミが重要なカテゴリ購買頻度が極端に低い商品
話題性・トレンド性のある商品コモディティ化した生活必需品

ただし、「向いていない」とされるカテゴリでも、切り口や戦略次第で成功している企業は多数あります。重要なのは、自社の状況に合わせた戦略設計です。


SNSマーケティングの実践ステップ

ここからは、SNSマーケティングを実際に始めるための具体的なステップを解説します。

STEP 1:目的・目標の設定

まず、「なぜSNSマーケティングに取り組むのか」を明確にします。

目的の例:

  • ブランド認知度の向上
  • 見込み顧客(リード)の獲得
  • ECサイトへの送客・売上向上
  • 顧客との関係構築・ロイヤルティ向上
  • 採用ブランディング

KGI(最終目標)とKPI(中間指標)の設定例:

目的KGI(最終目標)KPI(中間指標)
認知度向上ブランド想起率10%向上フォロワー数、インプレッション数、リーチ数
リード獲得月間100件のリード獲得クリック数、LP訪問数、フォーム入力数
EC売上向上SNS経由売上月額100万円広告経由CV数、SNS経由購入数、客単価
顧客ロイヤルティNPS(推奨度)5pt向上エンゲージメント率、コメント数、UGC数

STEP 2:ターゲット設定(Whoの明確化)

次に、SNSでアプローチしたい顧客像を具体化します。

ペルソナ設定シート例:

項目内容例
名前(仮)鈴木マリ
年齢32歳
職業IT企業の営業職
家族構成夫と2人暮らし
居住地東京都内(マンション)
年収500万円
趣味カフェ巡り、ヨガ、海外旅行
SNS利用状況Instagram毎日30分、X週数回、TikTokたまに
情報収集行動購入前にInstagramで口コミを検索
抱えている課題忙しい毎日の中でも美容を維持したい

STEP 3:プラットフォーム選定

STEP 2で設定したターゲットに基づき、最適なプラットフォームを選びます(前章の「Who/What/Howで考えるプラットフォーム選定」を参照)。

選定チェックリスト:

チェック項目確認内容
□ ターゲットがそのSNSを利用しているか利用率データ、自社調査結果
□ 競合他社はどのSNSを活用しているか競合アカウントの調査
□ 自社のコンテンツに適したフォーマットかテキスト/画像/動画の得意分野
□ 継続的に運用するリソースがあるか担当者、制作時間、予算
□ 目的達成に適した機能があるかショッピング機能、広告機能など

STEP 4:コンテンツ戦略の立案(Whatの明確化)

投稿するコンテンツの方針を決めます。

コンテンツカテゴリの設計例(アパレルブランドの場合):

カテゴリ目的投稿比率投稿例
商品紹介購買促進30%新作アイテムの紹介、コーディネート提案
ハウツー価値提供25%着回し術、お手入れ方法
ブランドストーリーブランディング15%製造工程、デザイナーの想い
UGC(ユーザー投稿)シェア信頼性向上15%お客様のコーディネート投稿
キャンペーン・セール購買促進10%期間限定セール、クーポン
時事・トレンドエンゲージメント5%季節の話題、トレンドへの言及

コンテンツカレンダー作成のポイント:

  • 週単位・月単位で投稿計画を立てる
  • 季節イベント、自社キャンペーンを先に配置
  • 投稿カテゴリのバランスを確認
  • 承認フローと担当者を明確に

STEP 5:運用体制の構築

継続的な運用を可能にする体制を整えます。

必要な役割と担当:

役割担当業務必要スキル
戦略責任者全体方針決定、KPI管理マーケティング知識、経営視点
コンテンツ企画投稿内容の企画立案企画力、ターゲット理解
クリエイティブ制作画像・動画の制作デザイン、撮影、編集スキル
投稿・運用担当日々の投稿、コメント対応SNSリテラシー、コミュニケーション力
分析担当データ収集・分析、レポート分析スキル、ツール活用

小規模企業の場合は1人が複数役割を兼任することも多いですが、最低限「投稿権限を持つ担当者」と「承認する責任者」は分けることをおすすめします。

STEP 6:効果測定と改善

運用を開始したら、定期的に効果を測定し、改善を繰り返します。

主要な測定指標:

指標カテゴリ指標名意味
リーチ系インプレッション数投稿が表示された回数
リーチ系リーチ数投稿を見たユニークユーザー数
エンゲージメント系エンゲージメント率(いいね+コメント+シェア)÷リーチ数
エンゲージメント系保存数投稿を保存したユーザー数
フォロワー系フォロワー増加数期間中の純増数
フォロワー系フォロワー増加率純増数÷期間開始時フォロワー数
コンバージョン系リンククリック数プロフィールや投稿のリンククリック数
コンバージョン系コンバージョン数購入、申込などの成果数

PDCA改善サイクル:

改善のポイント:

  • 週次でエンゲージメント上位/下位の投稿を分析
  • 月次でKPI達成状況をレビュー
  • 四半期ごとに戦略全体を見直し
  • 「なぜ良かったか/悪かったか」の仮説を立てて検証

成功事例と失敗事例から学ぶ

成功事例1:UGC活用で認知拡大(化粧品ブランドA社)

項目内容
企業国内化粧品メーカー
課題新ブランドの認知度が低く、広告だけではリーチに限界
施策Instagramでハッシュタグキャンペーンを実施。商品を使った投稿を募集し、優秀作品を公式アカウントで紹介
結果キャンペーン期間中に5,000件以上のUGCが発生。フォロワー数が3倍に増加し、ECサイト売上が前年比180%に
成功要因参加ハードルの低さ(写真投稿のみ)、魅力的な賞品設定、UGCの積極的なシェアによる参加者のモチベーション向上

成功事例2:ソーシャルリスニングで商品改良(食品メーカーB社)

項目内容
企業大手食品メーカー
課題既存商品のリニューアルにあたり、消費者の本音を把握したい
施策ソーシャルリスニングツールで自社商品への言及を分析。「味は好きだがパッケージが開けにくい」という声を発見
結果パッケージを改良してリニューアル発売。X上で「開けやすくなった!」の投稿が多数発生し、口コミでの好評が拡散
成功要因顧客の不満を具体的に把握し、改善に反映。改善点をPRポイントとして訴求したことで話題化

成功事例3:インフルエンサー活用で若年層開拓(老舗旅館C社)

項目内容
企業創業100年の老舗温泉旅館
課題顧客の高齢化が進み、若年層の集客が課題
施策旅行系マイクロインフルエンサー(フォロワー3万人)を招待し、宿泊体験をInstagramとYouTubeで発信
結果投稿後1ヶ月で20〜30代からの予約が前年同期比250%に増加。以降も継続的な効果
成功要因ターゲット層に支持されているインフルエンサーの選定、リアルな体験投稿による信頼性、予約導線の整備

失敗事例1:運用目的の不明確さ(IT企業D社)

項目内容
企業BtoB向けITサービス企業
状況「他社もやっているから」とSNSアカウントを開設。担当者に任せきりで運用
問題投稿内容がバラバラ、ターゲットも不明確。1年運用してもフォロワー200人、リード獲得ゼロ
原因目的・KPIの未設定、ターゲット設定の欠如、コンテンツ戦略なし、効果測定なし
教訓「なんとなく始める」のは最大の失敗要因。目的を明確にし、戦略を立ててから開始すべき

失敗事例2:炎上による信頼失墜(小売企業E社)

項目内容
企業全国チェーンの小売企業
状況公式Xアカウントで時事ネタに便乗した投稿を実施
問題投稿内容が一部ユーザーから「不謹慎」と批判され炎上。謝罪対応も後手に回り、批判が拡大
原因投稿前のリスクチェック体制の欠如、炎上時の対応マニュアル未整備、責任者不在の運用
教訓SNSは拡散力が高い分、リスクも大きい。投稿前チェックと危機管理体制の整備が必須

よくある落とし穴と対策

落とし穴詳細対策
フォロワー数至上主義フォロワー数を増やすことが目的化し、質の低いフォロワーを集めてしまうエンゲージメント率や最終CVなど、ビジネス成果に直結する指標を重視
一方的な宣伝ばかり商品PRばかりでユーザーに嫌われる「80:20の法則」(80%は価値提供、20%は宣伝)を意識
投稿頻度の偏り大量投稿→疲弊して更新停止の繰り返し継続可能なペースを設定し、カレンダーで計画的に運用
トレンドへの無理な便乗自社と関係ないトレンドに乗ろうとして空振り自社のブランドや商品と自然につながるトレンドのみ活用
競合の真似ばかり競合の投稿を真似ても差別化できない競合分析は参考にしつつ、自社ならではの切り口を追求
効果測定の軽視「なんとなく良さそう」で続けてしまう定期的なレポーティングとKPIレビューを仕組み化
担当者任せ担当者が異動・退職すると運用が止まるナレッジの組織的蓄積、マニュアル化、引き継ぎ体制の整備

SNSマーケティング成功のためのセルフチェックリスト

取り組みを始める前に、以下のチェックリストで準備状況を確認してください。

戦略策定フェーズ:

チェック項目確認
SNSマーケティングの目的(なぜやるのか)が明確か
KGI(最終目標)とKPI(中間指標)を設定したか
ターゲット顧客像(ペルソナ)を具体的に定義したか
活用するプラットフォームを選定したか
競合他社のSNS活用状況を調査したか

コンテンツ設計フェーズ:

チェック項目確認
投稿コンテンツのカテゴリと比率を決めたか
コンテンツカレンダー(投稿計画)を作成したか
クリエイティブのトーン&マナーを統一したか
投稿テンプレートを準備したか

運用体制フェーズ:

チェック項目確認
担当者と責任者を明確に定めたか
投稿の承認フローを決めたか
炎上時の対応マニュアルを整備したか
効果測定のレポートフォーマットを準備したか
PDCAサイクルの頻度(週次/月次)を決めたか

まとめ:Key Takeaways

本記事で解説したSNSマーケティングの要点を整理します。

No.Key Takeaway
1SNSマーケティングは「売れる仕組み」を作る活動。特に認知率向上エボークトセット率向上に効果的
2代表的な5つの手法(アカウント運用、広告、キャンペーン、インフルエンサー、ソーシャルリスニング)を目的に応じて使い分ける
3プラットフォーム選びは「ターゲット顧客がどこにいるか」が最重要。Who/What/Howの視点で戦略を設計する
4メリット(低コスト、双方向性、効果測定)とデメリット(炎上リスク、運用負荷)の両面を理解して取り組む
5「なんとなく」ではなく、目的・KPI設定→ターゲット設定→プラットフォーム選定→コンテンツ戦略→効果測定の順で進める
6継続的な運用と改善が成功の鍵。PDCAサイクルを回し続けることで成果は積み上がる

Next Action(明日から取り組むべきこと):

  1. 今日:自社のSNSマーケティングの目的を言語化する
  2. 今週:ターゲット顧客像(ペルソナ)を1人分作成する
  3. 今月:競合他社のSNSアカウントを3社以上分析する
  4. 来月:コンテンツカレンダーを作成し、運用を開始する

SNSマーケティングは一朝一夕で成果が出るものではありませんが、正しい戦略と継続的な改善により、確実に成果につながります。本記事の内容を参考に、ぜひ自社のSNS活用を見直してみてください。


関連記事

本記事で紹介したフレームワークについて、さらに詳しく学びたい方は以下の記事もご覧ください。

資料 (800 x 300 px)
この記事を書いた人
tomihey

マーケターのtomiheyです。
15年間で200以上のブランドに携わってきました。

本ブログでは、Who/What/Howのフレームを使い、
実際のブランドの成長・失敗をわかりやすく解説しています。

現在、Who/What/How構築の支援も行っています。
ご興味のある方は下記HPよりご連絡ください。

tomiheyをフォローする
シェアする
スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました