GA4でサイト改善をする時に作成すべき探索レポート6選 - 勝手にマーケティング分析
応用を学ぶ

GA4でサイト改善をする時に作成すべき探索レポート6選

GA4でサイト改善時に作成すべき探索レポート6選 応用を学ぶ
この記事は約5分で読めます。

はじめに

Googleアナリティクス4(GA4)は、ユーザー行動を深く分析し、サイトの改善点を発見するために強力なツールです。しかし、多機能すぎて「何を見ればいいのか分からない」と感じることも多いでしょう。本記事では、GA4でサイト改善を行う際に作成すべき探索レポートを厳選して紹介します。

これらのレポートを活用すれば、ユーザー行動を可視化し、コンバージョン率向上や離脱率の低下など、具体的な改善策を見つけることができます。

作成すべき探索レポート一覧

1. ユーザーフロー分析

Screenshot

目的: ユーザーがどのような経路でサイトを回遊し、どこで離脱するのかを把握する。

設定方法:

  1. GA4の「探索」→「自由形式」レポートを選択。
  2. ディメンション: 「ページタイトル」「イベント名」
  3. 指標: 「総ユーザー数」
  4. 手法: 「経路データ探索」

分析ポイント:

  • ユーザーがどのページからサイトを訪れ、どこへ移動し、どこで離脱しているのか。
  • 離脱率の高いページが特定できれば、改善ポイントが明確になる。
  • ユーザーの意図に沿ったナビゲーション設計ができているかを確認。
  • 流入元ごとの行動パターンの違いを把握し、最適なコンテンツを提供。

2. 流入経路別コンバージョン分析

Screenshot

目的: どの流入チャネル(Organic、Paid、Social、Direct など)がコンバージョンに貢献しているかを分析。

設定方法:

  1. 「探索」→「自由形式」レポートを開く。
  2. ディメンション: 「参照元/メディア」「ランディングページ」
  3. 指標: 「セッション数」「エンゲージメント率」「キーイベント数」「セッション キーイベント率」など
  4. 手法: 表または折れ線グラフ

分析ポイント:

  • どの流入元が最もコンバージョンに貢献しているか?
  • 効果の低い流入元のランディングページを改善すればCVR向上の余地あり。
  • 広告経由とオーガニック経由のコンバージョン率を比較し、ROIを最適化。
  • 流入元ごとに適切なメッセージやキャンペーンを実施し、LTVを向上。

3. ページごとのエンゲージメント分析

Screenshot

目的: 各ページでのユーザーの滞在時間やスクロール率などを確認し、改善すべきページを特定。

設定方法:

  1. 「探索」→「自由形式」レポートを開く。
  2. ディメンション: 「ページタイトル」「スクロール率 ※別で設定が必要」
  3. 指標: 「平均エンゲージメント時間」「スクロール率」「エンゲージメント率」など

分析ポイント:

  • エンゲージメント率が低いページは、導線やコンテンツの見直しが必要。
  • スクロール率が低いページは、コンテンツのレイアウトを変更すると改善する可能性あり。
  • CTAの配置や視認性を向上させ、次のアクションへ導く。
  • 滞在時間の長いページの傾向を分析し、他ページのコンテンツ改善に活用。

4. イベントトラッキング分析

Screenshot

目的: どのアクション(ボタンクリック、フォーム送信、動画再生など)がよく行われているかを把握。

設定方法:

  1. 「探索」→「自由形式」レポートを開く。
  2. ディメンション: 「イベント名」
  3. 指標: 「イベント数」「エンゲージメント率」

分析ポイント:

  • 期待していたアクション(例:問い合わせボタンのクリック)はどれくらい発生しているか?
  • もしクリックが少なければ、CTAの位置やデザインを改善する必要がある。
  • 動画視聴の完了率を確認し、エンゲージメントの高いコンテンツを増やす。
  • フォーム送信率が低い場合、項目数の削減やエラー解消を検討。

5. ファネル分析

Screenshot

目的: ユーザーがコンバージョンに至るまでのステップを分析し、どこで離脱しているのかを特定。

設定方法:

  1. 「探索」→「ファネル分析」レポートを開く。
  2. ステップ例:
    • ステップ1: LP訪問
    • ステップ2: 商品ページ閲覧
    • ステップ3: カート追加
    • ステップ4: 購入完了
  3. 指標: 「総ユーザー数」「エンゲージメント率」など

分析ポイント:

  • どのステップで離脱が多いのかを特定し、改善策を考える。
  • 例えば、カートに追加しても購入しない人が多い場合は、送料や決済手段の見直しが必要かも。
  • ステップごとにユーザーの行動を確認し、心理的ハードルを下げる施策を検討。

6. デバイス別ユーザー行動分析

目的: PCとスマホでのユーザー行動の違いを確認し、最適化ポイントを探る。

設定方法:

  1. 「探索」→「自由形式」レポートを開く。
  2. ディメンション: 「デバイスカテゴリ」
  3. 指標: 「セッション数」「エンゲージメント率」「キーイベント数」

分析ポイント:

  • スマホで直帰率が高いなら、モバイルUXを改善すべき。
  • デバイスごとにCTAの位置やデザインを最適化する。
  • モバイルファーストの視点でサイト構成を見直し、スピード改善やUI最適化を実施。

まとめ

GA4の探索レポートを活用することで、ユーザー行動を詳細に分析し、サイトの改善点を明確にできます。特に以下のレポートは必須です。

  1. ユーザーフロー分析(離脱ページを特定)
  2. 流入経路別コンバージョン分析(どのチャネルが成果を出しているか)
  3. ページごとのエンゲージメント分析(滞在時間やスクロール率を分析)
  4. イベントトラッキング分析(重要なアクションの実施状況)
  5. ファネル分析(コンバージョンまでのステップごとの離脱を確認)
  6. デバイス別ユーザー行動分析(PCとスマホの違いを把握)

これらを活用し、データドリブンなサイト改善を進めましょう!GA4の使い方に不明点がありましたらお気軽にご相談ください。

この記事を書いた人
tomihey

14年以上のマーケティング経験をもとにWho/What/Howの構築支援と啓蒙活動中です。詳しくは下記からWEBサイト、Xをご確認ください。

https://user-in.co.jp/
https://x.com/tomiheyhey

tomiheyをフォローする
相談し放題バナー(800×364)
シェアする
スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました