今さら聞けないデジタルマーケティングの全て|初心者でもすぐ使える手法12選と実践テンプレート - 勝手にマーケティング分析
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今さら聞けないデジタルマーケティングの全て|初心者でもすぐ使える手法12選と実践テンプレート

デジタルマーケティング構築の12ステップ マーケの基礎を学ぶ
この記事は約40分で読めます。

はじめに

「デジタルマーケティングを始めたいけど、何から手をつければいいか分からない...」「Web広告を出してみたものの、効果が見えずに予算だけが消えていく」――このような悩みを抱えているマーケティング担当者の方は少なくありません。

実は、デジタルマーケティングで成果が出ないのは「難しいから」ではなく、「全体像を把握せずに、断片的な施策だけを実行しているから」というケースがほとんどなのです。

本記事では、デジタルマーケティングの基礎から実践まで、体系的に解説します。デジタルマーケティングとは何か、従来のマーケティングやWebマーケティングとの違い、具体的な施策の種類、そして効果的な戦略の立て方まで、明日からすぐに使える知識とフレームワークを提供します。

さらに、実際の成功事例と失敗事例の分析を通じて、あなたのビジネスに応用できる実践的なアプローチもご紹介します。この記事を読み終える頃には、デジタルマーケティングの全体像を掴み、自信を持って施策を立案・実行できるようになっているはずです。


デジタルマーケティングとは?【3分で理解する基礎知識】

デジタルマーケティングの定義

デジタルマーケティングとは、デジタル技術やインターネットを活用して行うマーケティング活動の総称です。これはWebサイト、SNS、メール、検索エンジン、モバイルアプリなど、あらゆるデジタルチャネルを使って顧客とコミュニケーションを図り、商品やサービスを宣伝・販売する活動を指します。

たとえば、恋愛で例えるなら、従来のマーケティングが「街中で声をかける」ナンパだとすれば、デジタルマーケティングは「マッチングアプリで相性の良い人だけにアプローチする」ようなもの。ターゲットを絞り込み、効率的にコミュニケーションを取ることができるのが最大の特徴です。

なぜ今、デジタルマーケティングが必須なのか?

デジタルマーケティングの重要性は、以下の7つの側面から説明できます。

重要性の側面説明具体的な効果
顧客接点の拡大デジタルチャネルを通じて、時間や場所の制約なく顧客とつながる24時間365日、世界中どこからでもアクセス可能
ターゲティングの精度向上デジタルデータを活用し、適切なターゲット層に効果的にアプローチ年齢・性別・興味関心・行動履歴に基づいた精密な配信
コスト効率の向上従来の広告手法と比較して、低コストで広範囲にリーチテレビCM数百万円 → SNS広告数万円から可能
リアルタイム効果測定デジタルツールで、マーケティング活動の効果を即座に測定・分析クリック数、コンバージョン率、ROIを即座に把握
パーソナライゼーション顧客データを活用し、個々のニーズに合わせたコンテンツや提案が可能Amazon的な「あなたへのおすすめ」を自社でも実現
グローバル展開の容易さ地理的制約を超えて、世界中の顧客にアプローチできる実店舗なしで海外市場に進出可能
データドリブン意思決定勘や経験だけでなく、データに基づいた戦略立案が可能A/Bテストで最適な施策を科学的に選択

これらの利点により、デジタルマーケティングは現代のビジネス戦略において中心的な役割を果たしています。


デジタルマーケティングとWebマーケティングの違い【よくある誤解を解消】

「デジタルマーケティング」と「Webマーケティング」は混同されがちですが、実は範囲が異なります。この違いを理解することで、より効果的な戦略を立てることができます。

包含関係を理解する

デジタルマーケティング、WEBマーケティング

詳細な比較表

項目Webマーケティングデジタルマーケティング
範囲Webサイトを中心とした活動すべてのデジタルチャネルを包含
主な手法SEO、コンテンツマーケティング、リスティング広告、LPOWebマーケティングの手法 + SNSマーケティング、メールマーケティング、モバイルマーケティング、アプリマーケティング、デジタルサイネージなど
フォーカスWebサイトへのトラフィック増加と転換率の向上オンライン・オフラインを含むすべての顧客接点でのブランド構築と販売促進
データ分析Webサイトのアクセス解析が中心(Google Analyticsなど)複数のデジタルチャネルからのデータを統合的に分析
測定指標PV、セッション、直帰率、CVR、滞在時間上記 + アプリDAU、メール開封率、SNSエンゲージメント、オフライン来店数など
ツール例Google Analytics、Search Console、ヒートマップツール上記 + MA(マーケティングオートメーション)、CRM、SNS管理ツール、アプリ分析ツール

つまり、Webマーケティングはデジタルマーケティングの一部であり、デジタルマーケティングはより広範囲な活動を含んでいます。自社のビジネスモデルや顧客の行動パターンに応じて、適切な範囲で施策を展開することが重要です。


デジタルマーケティングを始める前の必須準備【Who/What/Howフレームワーク】

多くの企業がデジタルマーケティングで失敗する最大の理由は、「誰に、何を、どのように届けるか」が明確になっていないことです。どんなに優れた施策も、この3つが曖昧なままでは成果につながりません。

Who/What/Howとは?

Who/What/How
要素質問具体例
Who(誰に)誰のどんな課題(JOB)に対して?「30代の共働き夫婦で、平日の夕食準備に30分以上かけたくないが、健康的な食事を家族に提供したい」という課題を持つ人
What(何を)どんな便益と独自性を提供するのか?「20分で栄養バランスの取れた夕食が完成する(便益)」かつ「管理栄養士監修のレシピが毎週更新される(独自性)」
How(どのように)どのようなプロダクト、コミュニケーション、場所、価格で提供するのか?「週1回の食材キット配送サービス、Instagram・LINEでのレシピ配信、公式サイトとAmazon、月額9,800円」

Who/What/How明確化ワークシート

以下のワークシートを使って、自社商品・サービスのWho/What/Howを言語化しましょう。

カテゴリ質問項目あなたの回答
Whoどんな人?(性別、職業、家族構成、地域、価値観など)
どんなJOB(欲求)?「◯◯のきっかけで、◯◯の欲求を叶えたいが、◯◯の抑圧がある、だから◯◯の報酬が得たい」
What提供できる便益:商品を使うと◯◯な状態になれる(機能的、情緒的、社会的)
提供できる独自性:競合や代替手段がある中で◯◯だから選ばれる
RTB(Reason To Believe):その根拠は◯◯と◯◯があるから
Howコミュニケーション:だから◯◯の訴求で、Whoが接点を持つ◯◯の手段で届ける
プロダクト:だから◯◯の機能や使い勝手のあるプロダクトであるべき
場所:◯◯のチャネルで提供する
価格:◯◯の価格設定で、◯◯の課金方式で

このワークシートを埋めてから、デジタルマーケティング施策を検討してください。 Who/What/Howが明確でないまま施策を打っても、効果は限定的です。

そしてこれらは想像で記入するのではなく、顧客に直接聞く、または顧客と最も近い営業やCSに聞くことが重要です。想像だけでは実態と異なるものになってしまいますので必ずヒアリングをするようにしてください。

【NG例とOK例】よくある失敗パターン

パターンNG例OK例
Whoの設定「20代〜40代の男女」(広すぎて誰にも刺さらない)「28〜35歳の都市部在住共働き女性で、第一子出産後に仕事復帰したが、家事と育児の両立に悩んでいる人」
Whatの設定「高品質な商品」(抽象的で差別化できない)「洗濯物を干す手間が1/3になる(便益)+ 特許取得の速乾技術で業界最速2時間で乾く(独自性)」
Howの設定「とりあえずWeb広告を出す」(WhoとWhatとの連動なし)「Instagramで悩みに共感するコンテンツを配信→公式LINEで無料お試しキャンペーン告知→LP経由で申し込み誘導」という具体的な導線設計

デジタルマーケティングの主要な施策12選【それぞれの特徴と使い分け】

デジタルマーケティングには様々な施策がありますが、やみくもに全てを実行する必要はありません。自社のWho/What/Howに合った施策を選択し、組み合わせることが成功の鍵です。

施策一覧と効果的な使い分け

施策名概要主な効果適している企業・商材予算目安
1. SEO(検索エンジン最適化)検索エンジンの上位に表示されるようにWebサイトを最適化オーガニックトラフィックの増加、ブランド認知度向上、長期的な資産形成BtoB、高額商材、比較検討期間が長い商品月10万円〜(外注の場合)
2. コンテンツマーケティング価値のあるコンテンツを作成・配信し、顧客を引き付ける顧客エンゲージメント向上、信頼性構築、リード獲得専門性が高い商材、教育が必要な新カテゴリー月20万円〜(制作費含む)
3. SNSマーケティングInstagram、X、TikTok等のSNSを活用した宣伝活動ブランド認知度向上、顧客との関係構築、バイラル拡散BtoC、ビジュアル訴求力が高い商品、若年層ターゲット月5万円〜(広告費別)
4. メールマーケティングメールを使用した顧客とのコミュニケーション顧客維持、リピート購入促進、LTV向上既存顧客が多い、定期購入型ビジネス月3万円〜(ツール代含む)
5. リスティング広告(検索連動型広告)Google等の検索結果ページに表示される広告即時的な露出増加、購入意欲の高いユーザーへのリーチ今すぐ客が多い商材、競合が多い市場月10万円〜(クリック単価×想定クリック数)
6. ディスプレイ広告Webサイトやアプリに表示されるバナー広告ブランド認知度向上、リターゲティング実施認知拡大フェーズ、視覚的訴求力が高い商品月5万円〜
7. SNS広告Facebook、Instagram、X等のSNSプラットフォーム上の広告詳細なターゲティング、エンゲージメント獲得BtoC、若年層〜中年層ターゲット月5万円〜
8. 動画マーケティングYouTube、TikTok等での動画コンテンツ配信高いエンゲージメント、視覚的な商品理解促進使い方の説明が必要な商品、ストーリー性のある商材月10万円〜(制作費含む)
9. インフルエンサーマーケティング影響力のある個人を通じて製品やサービスを宣伝信頼性向上、ターゲット層への効果的リーチ若年層ターゲット、トレンド性の高い商品案件単価5万円〜数百万円
10. アフィリエイトマーケティング他のWebサイトを通じて自社製品を宣伝(成果報酬型)販売チャネル拡大、成果報酬型の効率的な宣伝物販、情報商材、サブスクリプション成果報酬10〜30%が相場
11. マーケティングオートメーション(MA)見込み顧客の行動に応じた自動的なコミュニケーションリード育成の効率化、営業効率の向上BtoB、高額商材、検討期間が長い商品月5万円〜(ツール代)
12. CRM(顧客関係管理)顧客データを一元管理し、最適なアプローチを実施顧客生涯価値(LTV)の向上、離反防止リピート型ビジネス、サブスクリプション月3万円〜(ツール代)
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施策選択の判断フローチャート


デジタルマーケティング戦略構築の12ステップ【明日から使える実践ガイド】

効果的なデジタルマーケティング戦略を構築するには、以下の12ステップを体系的に実行することが重要です。各ステップには具体的なアクションと成果物が設定されています。

ステップ1:目的と目標の設定

やるべきこと

  • ビジネス目標をマーケティング目標に落とし込む
  • SMART基準に基づいた具体的なKPIを設定
SMART要素説明具体例
Specific(具体的)誰が見ても同じ理解ができる「売上を上げる」→「ECサイトの月間売上を上げる」
Measurable(測定可能)数値で測定できる「月間売上を500万円から700万円に」
Achievable(達成可能)リソースや市場環境を考慮して実現可能過去の成長率から判断して40%増は達成可能
Relevant(関連性がある)上位目標やビジネス戦略と整合している会社の年間売上目標達成に寄与する
Time-bound(期限がある)いつまでに達成するか明確2025年6月末まで

成果物テンプレート

期間目標項目現状値目標値達成に必要な施策
短期(3ヶ月)Webサイトセッション数月10,000月15,000SEO改善、SNS広告
中期(6ヶ月)問い合わせ数月15件月30件LP改善、リスティング広告
長期(12ヶ月)売上年間6,000万円年間8,400万円上記全施策 + MA導入

ステップ2:現状分析

やるべきこと

  • SWOT分析で自社の強み・弱み・機会・脅威を明確化
  • 3C分析(Customer, Competitor, Company)の実施
  • 既存のデジタルマーケティング施策の効果検証

SWOT分析テンプレート

プラス要因マイナス要因
内部環境Strength(強み)
• 技術力が高い
• 顧客満足度が高い
• リピート率30%と業界平均より高い
Weakness(弱み)
• 認知度が低い
• デジタル人材不足
• Webサイトの導線が複雑
外部環境Opportunity(機会)
• 市場の成長率が年10%
• 競合の撤退が相次ぐ
• SNS利用者の増加
Threat(脅威)
• 大手企業の参入
• 原材料費の高騰
• 規制強化の動き

3C分析テンプレート

要素分析項目発見した事実示唆(対応策)
Customer(顧客)ターゲット顧客の課題時間がなくて比較検討できない比較表を用意して意思決定を支援
購買プロセスSNSで情報収集→Google検索→公式サイト訪問SNSとSEOに注力
Competitor(競合)競合の強み大量のWeb広告で認知度が高いコンテンツマーケティングで差別化
競合の弱み顧客対応が遅い(口コミで指摘多数)迅速な対応を強みとして訴求
Company(自社)自社の強み技術力とアフターサポート技術解説コンテンツと顧客の声を発信
自社の弱み知名度が低い認知拡大施策に予算配分

ステップ3:ターゲット顧客の選定

やるべきこと

  • Who/What/Howの策定(前述のワークシート活用)
  • ペルソナの作成
  • カスタマージャーニーマップの作成

ペルソナ作成テンプレート

項目詳細
基本情報名前:佐藤 美咲(仮名)
年齢:32歳
性別:女性
職業:IT企業のマーケター
年収:550万円
居住地:東京都港区
ライフスタイル平日は朝7時起床、8時半出社、20時帰宅
土日は友人とカフェ巡りやショッピング
趣味:ヨガ、カフェ巡り、読書
課題・悩み・仕事が忙しくて自炊する時間がない
・外食ばかりで健康面が心配
・コンビニ弁当は飽きた
情報収集行動・InstagramとXで情報収集
・気になった商品はGoogleで口コミチェック
・購入前に比較サイトを必ず見る
価値観・効率重視だが、質も妥協したくない
・SNSでシェアしたくなるものが好き
・健康志向が高まっている
このペルソナに刺さるメッセージ「忙しいあなたに、20分で完成する栄養バランス抜群の夕食」

カスタマージャーニーマップの作成


ステップ4:戦略立案

やるべきこと

  • ポジショニングマップの作成
  • 差別化戦略の検討
  • 4P(Product, Price, Place, Promotion)分析の実施

ポジショニングマップ作成例

軸の設定縦軸:価格(高い ↔ 低い)
横軸:手軽さ(手間がかかる ↔ 簡単)
自社のポジション「やや高価格」×「非常に簡単」の位置を狙う
競合との違いA社:高価格×手間がかかる(本格志向)
B社:低価格×簡単(品質は妥協)
自社:やや高価格×非常に簡単(品質と利便性の両立)

4P分析テンプレート

要素内容Who/What/Howとの整合性チェック
Product(製品)カット済み食材+レシピカード+調味料のセット
管理栄養士監修で栄養バランス◎
✓ Whoの「健康的な食事を求めている」に対応
✓ Whatの「20分で完成」を実現する仕様
Price(価格)月額9,800円(週1回×4週分)
初回お試し2,980円
✓ Whoの年収550万円層が支払える価格帯
✓ 競合より1,000円高いが、品質で差別化
Place(流通)公式サイト経由で注文→自宅配送
Amazonでも販売
✓ Whoの「忙しくて買い物に行けない」に対応
✓ オンライン完結で利便性◎
Promotion(プロモーション)Instagram広告→公式LINE登録→初回キャンペーン告知✓ Whoが利用するInstagramで接点
✓ 「お試し」で心理的ハードルを下げる

ステップ5:チャネル選択と予算配分

やるべきこと

  • オウンドメディア、アーンドメディア、ペイドメディアのバランス検討
  • 各チャネルの特性と効果を分析
  • ROI(投資収益率)を考慮した予算配分

PESOモデルでのチャネル分類

メディア種別具体的なチャネル役割予算配分の目安
Paid(ペイドメディア)リスティング広告、SNS広告、ディスプレイ広告短期的な認知拡大・獲得40%
Earned(アーンドメディア)プレスリリース、口コミ、SNSでの拡散信頼性の向上・バイラル10%(PR費用)
Shared(シェアドメディア)Instagram、X、TikTok、YouTubeなどのSNSエンゲージメント構築・コミュニティ形成20%
Owned(オウンドメディア)公式サイト、ブログ、メルマガ、公式アプリ長期的な資産形成・CRM30%

予算配分の具体例(月額予算50万円の場合)

施策月額予算期待する効果KPI
リスティング広告15万円今すぐ客の獲得CV数20件、CPA 7,500円
SNS広告(Instagram)10万円認知拡大・興味喚起リーチ10万人、フォロワー増500人
コンテンツ制作(記事・動画)10万円SEO強化・資産形成月4本投稿、検索流入500セッション増
MEO・口コミ対策3万円地域認知向上Google口コミ★4.5維持
MA/CRMツール5万円顧客育成の自動化メール開封率30%、クリック率5%
SNS運用・分析5万円コミュニティ育成エンゲージメント率3%
その他・テスト予算2万円新施策のトライアル-

ステップ6:コンテンツ戦略の策定

やるべきこと

  • ターゲット顧客のニーズに合わせたコンテンツテーマの選定
  • コンテンツカレンダーの作成
  • SEO対策を考慮したコンテンツ制作計画

コンテンツマトリクス(顧客ステージ×形式)

顧客ステージブログ記事SNS投稿動画メール
認知(Awareness)「忙しい人向け時短料理のコツ」調理風景のリール動画「20分で3品作るチャレンジ」-
興味・関心(Interest)「栄養バランスの取れた献立の立て方」お客様の声投稿サービス紹介動画ウェルカムメール
比較・検討(Consideration)「食材キット各社を徹底比較」他社との違いを図解開封〜調理までの流れお試しキャンペーン案内
購入(Conversion)「初回注文の流れと注意点」初回限定特典の告知簡単注文方法の解説カート放棄リマインド
継続・推奨(Retention/Advocacy)「アレンジレシピ集」定期購入者限定レシピユーザーインタビュー継続特典・紹介キャンペーン

コンテンツカレンダー(1ヶ月分の例)

日付チャネルコンテンツタイトル目的担当者ステータス
1/5ブログ「管理栄養士が教える時短料理のコツ10選」SEO・認知拡大佐藤公開済
1/8Instagramリール「20分で作る豚キムチ炒め」エンゲージメント向上田中予約投稿済
1/12YouTube「食材キットサービス徹底比較」比較検討層の獲得鈴木編集中
1/15メール定期購入者限定「冬のあったかレシピ特集」リテンション佐藤作成中
1/20X「#時短料理チャレンジ」ハッシュタグキャンペーンUGC獲得・拡散田中準備中
1/25ブログ「共働き夫婦が語る!食材キット導入体験談」検討層のコンバージョン外注執筆依頼済

ステップ7:組織体制の整備

やるべきこと

  • デジタルマーケティング担当チームの編成
  • 社内教育・トレーニングの実施
  • 外部パートナーとの連携体制の構築

チーム体制の例(フェーズ別)

フェーズ規模体制役割分担
立ち上げ期1〜2名担当者1名 + 外部パートナー担当者:全体戦略・進行管理
外部:広告運用・コンテンツ制作
成長期3〜5名責任者1名 + 実務担当2〜4名責任者:戦略立案・予算管理
実務担当:広告運用、SNS運用、SEO/コンテンツ、データ分析
拡大期6名〜部門として独立マネージャー、各領域のスペシャリスト、アシスタント

外部パートナー選定チェックリスト

チェック項目確認内容◯/△/×
実績同業界での成功事例はあるか?
専門性必要な領域(SEO、広告運用など)の専門知識があるか?
コミュニケーションレスポンスが早く、説明が分かりやすいか?
費用対効果費用に見合った成果が期待できるか?
柔軟性戦略変更に柔軟に対応できるか?
レポーティング定期的な報告と改善提案があるか?

ステップ8:データ収集と分析体制の構築

やるべきこと

  • アナリティクスツールの導入と設定
  • データの可視化ダッシュボードの作成
  • データ分析の担当者・チームの決定

必須ツールと設定チェックリスト

ツール名目的必須設定確認方法
Google Analytics 4Webサイト分析☑ GAタグ設置
☑ コンバージョン設定
☑ イベントトラッキング設定
リアルタイムレポートで動作確認
Google Search ConsoleSEO分析☑ サイト登録
☑ サイトマップ送信
☑ GA4との連携
「検索パフォーマンス」でデータ表示確認
Google Tag Managerタグ一元管理☑ コンテナ作成
☑ GA4タグ設定
☑ コンバージョンタグ設定
プレビューモードで動作確認
ヒートマップツールユーザー行動分析☑ 主要ページへの設置
☑ 録画機能の有効化
ヒートマップ表示確認
広告管理画面広告効果測定☑ コンバージョンタグ設置
☑ GA4とのリンク
コンバージョンカウント確認

データダッシュボード設計例(Looker Studio活用)

セクション表示指標更新頻度
サマリー月間売上、CV数、CPA、ROI日次
トラフィックセッション数、ユーザー数、新規/リピート率、流入元別内訳週次
コンバージョンCV数、CVR、チャネル別CV数、ファネル分析日次
広告パフォーマンスインプレッション、クリック数、CTR、CPC、ROAS日次
コンテンツPV数トップ10、平均滞在時間、直帰率、検索キーワード週次

ステップ9:具体的な施策の立案と実行

やるべきこと

  • Webサイトの最適化(UX/UI改善、LP作成)
  • 各種広告の出稿計画
  • SNSマーケティング戦略の立案
  • メールマーケティングの実施計画

施策実行チェックリスト(Web広告の例)

フェーズタスク完了
準備☑ KPI設定(CPA、ROAS等)
☑ ターゲット設定
☑ 広告クリエイティブ作成
☑ LP準備
設定☑ アカウント開設
☑ キャンペーン構造設計
☑ 入札戦略設定
☑ トラッキング設定
実行☑ 広告出稿開始
☑ 初期パフォーマンス確認
☑ 予算消化ペース確認
最適化☑ 週次パフォーマンスレビュー
☑ A/Bテスト実施
☑ 入札調整
☑ クリエイティブ差し替え

LP(ランディングページ)最適化のポイント

要素NG例OK例
ファーストビュー一般的なキャッチコピー「便利な食材キット」ペルソナに刺さるコピー「忙しいあなたに、20分で完成する栄養バランス抜群の夕食」
CTAボタン「詳しくはこちら」(抽象的)「今すぐ初回2,980円でお試し」(具体的なアクション)
社会的証明なし or 古い口コミ最新の口コミ(★4.8/5.0)、利用者数、メディア掲載実績
フォーム15項目の入力必須3ステップ(最低限の情報→詳細→確認)、入力補助あり

ステップ10:施策の実行とモニタリング

やるべきこと

  • PDCAサイクルの確立
  • リアルタイムモニタリングと迅速な対応
  • A/Bテストの継続的実施

PDCAサイクル実行テンプレート(週次運用)

曜日PDCA実施内容所要時間
月曜Plan(計画)前週のデータ分析→今週の改善仮説立案→アクションプラン作成2時間
火〜木曜Do(実行)施策の実行(広告文変更、コンテンツ投稿、入札調整など)1日1時間
金曜Check(測定)週次KPIレビュー、ダッシュボード確認、異常値のチェック1時間
金曜Act(改善)データから学んだことを次週の計画に反映1時間

A/Bテスト実施フレームワーク

ステップ内容具体例
1. 仮説設定何を改善したいか明確にする「CTAボタンの色を変えればクリック率が上がるはず」
2. テスト設計A案とB案を用意A案:青色ボタン / B案:オレンジ色ボタン
3. サンプルサイズ決定統計的に有意な差が出る数を設定最低1,000ユーザー×2パターン
4. テスト実施一定期間並行して表示2週間のテスト期間
5. 結果分析統計的有意性を確認B案のCTR 3.5%(A案2.8%より25%向上、p<0.05)
6. 勝者を採用良い方を全体に適用オレンジ色ボタンを正式採用

ステップ11:効果測定と最適化

やるべきこと

  • KPIに基づいた定期的な効果測定
  • 施策ごとのROI分析
  • 分析結果に基づいた予算再配分と施策の最適化

主要KPI一覧と測定方法

KPI計算式目標値の設定方法測定ツール
認知段階
インプレッション数広告表示回数過去平均の120%広告管理画面
リーチ数ユニークユーザー数月間10万人SNS分析ツール
興味・関心段階
CTR(クリック率)(クリック数 / インプレッション数) × 100業界平均(1〜3%)を上回るGoogle Ads, Meta Ads Manager
サイト滞在時間平均セッション継続時間3分以上Google Analytics
検討段階
直帰率(1ページのみ閲覧したセッション / 全セッション) × 10040%以下Google Analytics
ページ/セッション1セッションあたりの平均PV数3ページ以上Google Analytics
コンバージョン段階
CVR(コンバージョン率)(CV数 / セッション数) × 1002%以上Google Analytics
CPA(顧客獲得単価)広告費 / CV数目標CPA以下(例:7,000円)広告管理画面
収益・ROI
ROAS(広告費用対効果)(広告経由の売上 / 広告費) × 100300%以上Google Analytics + 広告管理画面
LTV(顧客生涯価値)平均購入額 × 購入頻度 × 継続期間CACの3倍以上CRMツール

施策別ROI分析シート

施策投資額(3ヶ月)獲得CV数CPA売上貢献額ROI評価次のアクション
リスティング広告45万円60件7,500円180万円300%予算を20%増額
SNS広告30万円35件8,571円105万円250%クリエイティブ改善
SEO対策30万円25件12,000円75万円150%長期的な視点で継続
インフルエンサー20万円10件20,000円30万円50%×当面は見送り
メールマーケティング5万円20件2,500円60万円1,100%◎◎配信頻度を増やす

ステップ12:継続的な改善と革新

やるべきこと

  • 市場トレンドや新技術の定期的な調査
  • 競合他社の動向分析
  • 中長期的な戦略の見直しと更新

市場トレンド定点観測シート(四半期ごと)

観測項目2025年Q12025年Q2変化の内容対応策
主要SNSのアルゴリズム変更Instagram:リール重視強化Instagram:カルーセル評価向上カルーセル投稿が優遇されるカルーセル投稿の比率を30%→50%に
検索エンジンのアップデートGoogle:SGE(AI概要)の試験導入Google:SGE正式実装AIによる回答が検索結果上部に表示ゼロクリック対策、FAQ構造化データ追加
競合の動きA社:TikTok広告開始A社:TikTok経由のCV増加中若年層へのリーチが拡大TikTok広告のテスト実施(月5万円)
規制・法律景品表示法の運用強化ステマ規制強化インフルエンサー投稿に「PR」「広告」表示必須全インフルエンサー契約を見直し

競合分析テンプレート(月次)

競合社名新施策推定予算規模効果(推定)自社への示唆
A社YouTubeショート動画に注力月100万円程度登録者数が2ヶ月で2万人増短尺動画の可能性を検証、小予算でテスト
B社LINE公式アカウントで毎日配信低コストブロック率が高い(推定30%)配信頻度は週2回が適切と判断
C社有名人を起用したTVCM推定5,000万円認知度は上昇も、ROIは不明TVCMは当面見送り、デジタル特化継続

以上、12ステップの解説でした。最も重要なのは各ステップの中で必ずWho/What/Howを軸に組み立てて実行していくことです。社内で共通のWho/What/Howがなければ各チーム、個人がばらばらの策をして、結果顧客の体験を下げてしまうことにつながります。必ず意識していきましょう。

デジタルマーケティングの効果測定【データを成果につなげる】

効果測定は「やって終わり」ではなく、次の改善アクションにつなげるために実施します。ここでは、実践的な測定方法とレポーティングのコツをご紹介します。

測定すべき指標とベンチマーク

指標カテゴリ具体的な指標業界平均(参考値)自社目標の設定方法
トラフィックオーガニック検索流入全流入の40〜50%前月比110%、半年後に60%到達
直接流入全流入の20〜30%ブランド認知向上に伴い増加を期待
ソーシャル流入全流入の10〜15%SNS強化により20%を目指す
有料検索流入全流入の10〜20%予算に応じて調整
エンゲージメント平均セッション時間2〜3分ユーザー体験改善で3分以上
直帰率40〜60%LP改善で40%以下
ページ/セッション2〜3ページ内部リンク最適化で3ページ以上
コンバージョンCVR1〜3%(業種により大きく変動)自社過去データ+10%向上
フォーム完了率20〜40%EFO(入力フォーム最適化)で50%目指す
収益性ROAS200〜400%最低300%、優良施策は500%以上
LTV/CAC比率3:1以上が健全最低3:1、理想は5:1

レポーティングのベストプラクティス

月次レポートの構成例

セクション含める内容目的
1. エグゼクティブサマリー• 月間ハイライト(達成/未達成KPI)
• 重要な発見
• 次月のアクションプラン
忙しい経営層が3分で全体像を把握
2. KPIダッシュボード• 主要KPIの実績vs目標
• 前月比・前年同月比
• 信号機表示(◎◯△×)
進捗状況を一目で理解
3. チャネル別分析• 各チャネルのパフォーマンス
• 成功要因・課題分析
どこに注力すべきか判断材料を提供
4. コンバージョンファネル分析• 各段階での離脱率
• ボトルネックの特定
改善優先度を明確化
5. 競合動向• 競合の新施策
• 市場トレンド
外部環境変化への対応
6. 改善アクション• 実施した施策の結果
• 次月の施策計画
PDCAサイクルの見える化

デジタルマーケティングの成功事例【なぜ成功したのかを分析】

成功事例から学ぶことで、自社への応用ヒントが得られます。ここでは4つの業界から代表的な成功事例を紹介します。

成功事例1:Airbnb - ユーザー生成コンテンツの活用

項目内容
施策ユーザーが投稿した宿泊体験の写真・レビューをマーケティングに活用
Who旅行好きで、ホテルではなく「現地の暮らしを体験したい」と考える人
What本物の体験談による信頼性(便益)+ 世界中のユニークな宿泊先(独自性)
HowInstagram・Facebook上でのUGC拡散、公式サイトでのレビュー表示
結果ブランド認知度が大幅に向上、信頼性が構築され予約数が急増
成功要因① ユーザー自身が「伝道師」になる仕組み
② 実際の体験に基づくリアルな情報
③ ビジュアルの訴求力が高いSNSとの相性◎
あなたの会社での応用顧客の成功体験をSNSでシェアしてもらうキャンペーン実施
レビュー投稿で次回割引クーポンを提供

成功事例2:Spotify - パーソナライゼーションの徹底

項目内容
施策各ユーザーの聴取履歴を分析し、完全にパーソナライズされたプレイリストを自動生成
Who音楽好きだが、新しい曲を探す時間がない、または選ぶのが面倒な人
What自分好みの新曲が自動で見つかる(便益)+ AIによる精度の高いレコメンド(独自性)
Howアプリ内の「Discover Weekly」「Daily Mix」、メールでの新曲通知
結果ユーザーエンゲージメントが向上、顧客維持率が改善、プレミアム会員数が増加
成功要因① データを活用した超精密なパーソナライゼーション
② ユーザーの手間を減らす設計
③ 「次も使いたい」と思わせる体験価値
あなたの会社での応用購買履歴に基づいた「あなたへのおすすめ」メール配信
Webサイトで閲覧履歴に応じたコンテンツ表示

成功事例3:Coca-Cola - #ShareACokeキャンペーン

項目内容
施策ボトルに人気の名前をプリントし、SNSでシェアを促進
Who若者世代で、SNSでのシェアを楽しみ、自分の名前入り商品に特別感を感じる人
What自分の名前が入った特別なコーラ(情緒的便益)+ 友人にプレゼントできる(社会的便益)
How店頭販売 + #ShareACokeハッシュタグでSNS拡散を促進
結果SNSで大規模な拡散が発生、売上が増加、若年層のブランド好感度が向上
成功要因① シェアしたくなる仕掛け
② オフライン(製品)とオンライン(SNS)の融合
③ 「自分ごと化」による感情的つながり
あなたの会社での応用顧客の名前入り製品やメッセージカードを同梱
「〇〇してSNSに投稿すると抽選で〜」キャンペーン

成功事例4:Sephora - AR技術を活用した製品試用

項目内容
施策アプリでAR(拡張現実)技術を使い、バーチャルで化粧品を試せる機能を提供
Who化粧品を買いたいが、店舗で試すのが面倒・恥ずかしい、または時間がない人
What自宅で気軽に試せる(便益)+ AR技術による高精度な再現(独自性)
How公式アプリでの提供、SNSでのビフォーアフター投稿促進
結果オンライン販売が大幅に増加、顧客満足度が向上、返品率が低下
成功要因① 購入障壁(試せない不安)を技術で解消
② オンラインとオフラインの体験ギャップを縮小
③ 楽しい体験がSNSシェアにつながる
あなたの会社での応用商品の使用イメージを動画やVRで提供
「バーチャル試着」「シミュレーター」機能の開発検討

成功事例から学ぶ共通法則

成功法則説明実践アクション
1. 顧客中心の発想企業都合ではなく、顧客の課題解決を第一に考えるペルソナの課題を書き出し、それぞれの解決策を検討
2. データ活用勘や経験だけでなく、データに基づいた意思決定Google Analyticsで顧客行動を毎週確認
3. 新技術への挑戦AR、AI、UGCなど、新しい技術・手法を積極的に試す小予算で新施策をテスト(月1万円から)
4. シェアしたくなる仕掛けSNS時代に合わせた「拡散される」施策設計投稿したくなる特典やコンテンツを用意
5. オンライン・オフライン統合デジタルだけでなく、リアルとの連携で相乗効果店舗でQRコード提示→LINE登録で特典

デジタルマーケティングの失敗事例【避けるべき落とし穴】

失敗から学ぶことも同じくらい重要です。ここでは代表的な失敗事例と、そこから得られる教訓をご紹介します。

失敗事例1:Pepsi - 社会的感度を欠いた広告

項目内容
失敗内容Kendall Jenner出演のCM で、社会運動を軽く扱ったと批判を受ける
結果SNS上で大規模な批判が拡散、ブランドイメージが低下、CM取り下げ
失敗要因① 社会的・政治的な文脈への配慮不足
② 多様な視点でのレビュープロセスがなかった
③ 炎上リスクの事前評価が不十分
教訓• 広告は多様なバックグラウンドを持つメンバーでレビュー
• 社会的に敏感なテーマは慎重に扱う
• 炎上した場合の対応シナリオを事前に準備
あなたの会社での対策☑ 広告公開前に社内外で多角的にレビュー
☑ SNS監視ツールで初期反応をモニタリング
☑ クライシスマニュアルを作成

失敗事例2:EA Games - コミュニティ対応のミス

項目内容
失敗内容Reddit上で課金要素について不適切なコメントを投稿
結果大規模な炎上、ユーザーの信頼喪失、ゲームの評判悪化
失敗要因① コミュニティの感情を理解していなかった
② 企業目線での一方的な説明
③ 誠実さを欠いた対応
教訓• コミュニティマネジメントの重要性を認識
• ユーザー目線での誠実なコミュニケーション
• 炎上時は迅速かつ謙虚に対応
あなたの会社での対策☑ SNSでの顧客の声を定期的にモニタリング
☑ コミュニティマネージャーを設置
☑ 炎上時の初動対応ルールを明確化

失敗事例3:Snapchat - 不適切な広告フィルター

項目内容
失敗内容人種差別的と批判された広告フィルターを配信
結果ユーザーからの強い批判、ブランドイメージの低下、謝罪声明の発表
失敗要因① 文化的感度の欠如
② フィルター公開前のチェック体制が不十分
③ 多様性への配慮が欠けていた
教訓• グローバル展開では文化的背景を十分に理解
• 多様性を尊重する企業文化の醸成
• コンテンツ公開前の多角的レビュー
あなたの会社での対策☑ 広告・コンテンツのダイバーシティチェック
☑ 異なる文化圏のスタッフによるレビュー
☑ 定期的な社内研修の実施

失敗から学ぶ「やってはいけない10のこと」

NG行動具体例正しいアプローチ
1. ターゲット不明確なまま施策実行「とりあえず広告を出す」Who/What/Howを明確化してから実行
2. データを見ずに感覚で判断「なんとなくこっちが良さそう」A/Bテストで客観的に判断
3. 効果測定をしない「広告出しっぱなし」最低週1回はKPIをチェック
4. 1つの施策に集中しすぎ「リスティング広告だけに全予算」複数チャネルでリスク分散
5. トレンドに飛びつく「TikTokが流行ってるから」自社のWhoに合うか検証してから
6. LP(ランディングページ)を作らない「広告からトップページに誘導」広告ごとに専用LPを用意
7. モバイル対応を軽視「PCで見た目が良ければOK」スマホファースト設計が必須
8. 競合分析をしない「自社の施策だけ考える」定期的に競合の動きをチェック
9. 顧客の声を聞かない「自分たちが良いと思うものを作る」定期的なアンケート・インタビュー
10. PDCAを回さない「最初の設定のまま放置」週次・月次で必ず改善サイクル

デジタルマーケティングのおすすめツール【目的別に厳選】

効率的なデジタルマーケティングには、適切なツールの活用が不可欠です。目的別におすすめツールをご紹介します。

【目的別】ツール選定マトリクス

目的ツール名料金主な機能おすすめ度(初心者)
SEO対策
Google Search Console無料検索パフォーマンス分析、インデックス管理★★★★★(必須)
SEMrush$119.95/月〜キーワード分析、競合分析、サイト監査★★★★☆
Ahrefs$99/月〜被リンク分析、キーワード調査、競合分析★★★★☆
ラッコキーワード無料〜サジェストキーワード取得、共起語分析★★★★★
アクセス解析
Google Analytics 4無料Webサイト解析、ユーザー行動分析★★★★★(必須)
Microsoft Clarity無料ヒートマップ、セッション録画★★★★★
Ptengine無料〜ヒートマップ、A/Bテスト★★★★☆
コンテンツ制作
Canva無料〜SNS投稿画像、バナー、プレゼン資料作成★★★★★
ChatGPT無料〜記事構成案作成、タイトル案出し、文章校正★★★★★
Notion AI$10/月〜コンテンツ管理、執筆支援★★★★☆
SNS運用
Meta Business Suite無料Instagram・Facebook一元管理、予約投稿★★★★★
Hootsuite$99/月〜複数SNSの一元管理、分析★★★☆☆
Buffer$6/月〜SNS予約投稿、分析★★★★☆
メールマーケティング
Mailchimp無料〜メール配信、セグメンテーション、分析★★★★★
SendGrid$19.95/月〜大量メール配信、到達率分析★★★☆☆
MA/CRM
HubSpot無料〜MA、CRM、営業支援の統合ツール★★★★☆
Salesforce$25/ユーザー/月〜世界シェアNo.1のCRM★★☆☆☆(高機能だが複雑)
kintone$780/月〜顧客管理、案件管理のカスタマイズ可能★★★★☆
広告管理
Google Ads従量課金Google検索・ディスプレイ広告★★★★★(必須)
Meta Ads Manager従量課金Facebook・Instagram広告★★★★★
Yahoo!広告従量課金Yahoo!検索・ディスプレイ広告★★★★☆
プロジェクト管理
Notion無料〜ドキュメント、タスク、データベース統合管理★★★★★
Asana無料〜チームタスク管理、ガントチャート★★★★☆
Trello無料〜カンバン方式のタスク管理★★★★★

【予算別】おすすめツールセット

【月額0円】完全無料スタートパッケージ

  • Google Analytics 4(アクセス解析)
  • Google Search Console(SEO)
  • Meta Business Suite(SNS管理)
  • Canva 無料版(デザイン)
  • Mailchimp 無料版(メール配信)
  • Notion 無料版(プロジェクト管理)

【月額3万円】小規模ビジネスパッケージ

  • 上記無料ツール +
  • ラッコキーワード有料版(¥990/月)
  • Microsoft Clarity(無料)
  • ChatGPT Plus($20/月 = 約¥3,000)
  • Buffer($6/月 = 約¥900)
  • Google Ads(¥2万/月)
  • 残り予算で小規模SNS広告テスト

【月額10万円】成長フェーズパッケージ

  • Ahrefs($99/月 = 約¥15,000)
  • Canva Pro(¥1,500/月)
  • Mailchimp 有料版(¥4,000/月程度)
  • HubSpot Starter(¥5,400/月〜)
  • Google Ads + SNS広告(¥7万/月)

デジタルマーケティングの最新トレンド2025【今押さえるべき動き】

デジタルマーケティングは常に進化しています。現在注目されているトレンドを、実務への影響とともにご紹介します。

【2025年】押さえるべき7大トレンド

トレンド概要ビジネスへの影響今すぐできるアクション
1. 生成AI活用の加速ChatGPT、Claude、Geminiなどの生成AIがマーケティング実務に浸透コンテンツ制作の効率化、パーソナライゼーションの高度化☑ ChatGPTで記事構成案を作成
☑ AI画像生成ツールでSNS投稿画像を量産
☑ AIチャットボットで顧客対応を自動化
2. ゼロクリックSEOへの対応GoogleのSGE(Search Generative Experience)で、検索結果画面で回答が完結クリック数が減少する可能性、情報提供型コンテンツの価値変化☑ FAQ構造化データを実装
☑ E-E-A-Tを強化してオリジナリティを出す
☑ ブランド名での検索を増やす施策
3. ショート動画の支配的地位TikTok、YouTube Shorts、Instagram Reelsが主流に動画制作スキルが必須、テキストコンテンツだけでは不十分☑ スマホで撮影→簡単編集の短尺動画を週1本投稿
☑ 縦型動画フォーマットに最適化
☑ 最初の3秒で惹きつける構成
4. プライバシー重視マーケティングサードパーティCookie廃止、個人情報保護規制の強化ターゲティング精度の低下、ファーストパーティデータの重要性増☑ メールアドレスやLINE登録を促進
☑ 自社でのデータ収集基盤を構築
☑ コンテキストターゲティングに移行
5. インタラクティブコンテンツAR/VR、診断コンテンツ、インタラクティブ動画の普及エンゲージメント率の大幅向上、差別化につながる☑ 「あなたに合った〇〇診断」コンテンツ作成
☑ クイズ形式のSNS投稿
☑ 360度画像・動画の活用
6. サステナビリティマーケティング環境・社会問題への取り組みが購買基準にZ世代・ミレニアル世代の獲得に不可欠、ブランド価値向上☑ サステナビリティ活動を積極的に発信
☑ エコパッケージへの変更をPR
☑ 社会貢献活動をストーリーで伝える
7. コミュニティ型マーケティングブランド中心のコミュニティ形成が重要に顧客ロイヤルティ向上、LTV最大化、UGC獲得☑ オンラインサロンやFacebookグループ開設
☑ ユーザー同士が交流できる場を提供
☑ コミュニティ限定特典で帰属意識を醸成

トレンド対応ロードマップ(優先度別)


セルフチェックリスト【あなたの会社のデジタルマーケティング成熟度診断】

以下のチェックリストで、現在の自社のデジタルマーケティングレベルを確認しましょう。

レベル診断チェックシート

カテゴリチェック項目できている一部できているできていない点数
戦略・計画Who/What/Howが明確に定義されている◯(3点)△(2点)×(0点)
SMART基準に基づいた具体的なKPIを設定している◯(3点)△(2点)×(0点)
年間・四半期・月次のマーケティングプランがある◯(3点)△(2点)×(0点)
顧客理解ペルソナを作成し、社内で共有されている◯(3点)△(2点)×(0点)
カスタマージャーニーマップを作成している◯(3点)△(2点)×(0点)
定期的に顧客インタビューやアンケートを実施◯(3点)△(2点)×(0点)
チャネル・施策3つ以上のデジタルチャネルを活用している◯(3点)△(2点)×(0点)
SEO対策を継続的に実施している◯(3点)△(2点)×(0点)
SNSアカウントを運用し、定期的に投稿している◯(3点)△(2点)×(0点)
Web広告(リスティング、SNS広告等)を出稿している◯(3点)△(2点)×(0点)
コンテンツコンテンツカレンダーを作成・運用している◯(3点)△(2点)×(0点)
顧客の課題解決に役立つコンテンツを提供している◯(3点)△(2点)×(0点)
動画コンテンツを定期的に制作・配信している◯(3点)△(2点)×(0点)
データ・測定Google Analyticsを導入し、定期的に確認している◯(3点)△(2点)×(0点)
各施策のROI(投資対効果)を測定している◯(3点)△(2点)×(0点)
A/Bテストを実施し、継続的に改善している◯(3点)△(2点)×(0点)
ダッシュボードで主要KPIを可視化している◯(3点)△(2点)×(0点)
組織・体制デジタルマーケティングの専任担当者がいる◯(3点)△(2点)×(0点)
外部パートナー(代理店、フリーランス等)と連携している◯(3点)△(2点)×(0点)
定期的に勉強会や情報共有の場がある◯(3点)△(2点)×(0点)
PDCA週次または月次でKPIレビュー会議を実施◯(3点)△(2点)×(0点)
競合分析を定期的に実施している◯(3点)△(2点)×(0点)
最新トレンドや新技術の情報収集をしている◯(3点)△(2点)×(0点)

診断結果と次のアクション

合計点数レベル状態優先すべきアクション
0〜20点初心者デジタルマーケティングを本格的に始める準備段階① Who/What/Howの明確化
② Google Analytics導入
③ SNSアカウント開設と運用開始
21〜40点基礎レベル一部の施策は実施しているが、体系的でない① KPI設定と定期測定の仕組み化
② コンテンツカレンダー作成
③ 週次レビュー会議の設定
41〜55点中級レベル基本的な施策は実施、さらなる最適化が必要① A/Bテストの本格導入
② 複数チャネルの統合管理
③ MA/CRMツールの検討
56点以上上級レベル体系的に実施、継続的な改善が必要① 新技術(AI、AR等)の導入テスト
② グロースハックの実践
③ 組織のさらなる強化

まとめ【今日から始めるデジタルマーケティング】

Key Takeaways(重要ポイント一覧)

カテゴリ重要ポイントすぐにできるアクション
基礎理解デジタルマーケティングは「デジタル技術を活用したマーケティング活動の総称」で、Webマーケティングより広い概念自社がどのチャネルを使っているか/使うべきか整理する
準備が9割Who/What/Howが明確でないまま施策を打っても効果は限定的今すぐWho/What/Howワークシートを埋める
施策は組み合わせ単一施策ではなく、複数のチャネルを組み合わせることで相乗効果が生まれる現在実施している施策をリストアップし、足りないチャネルを特定
測定が成功の鍵「測定できないものは改善できない」。必ずKPIを設定し、定期的に測定Google Analyticsを導入し、毎週金曜日に確認する習慣をつける
PDCAを回す一度施策を立てて終わりではなく、継続的な改善サイクルが必須週次・月次のレビュー会議を設定し、改善アクションを決める
データドリブン勘や経験だけでなく、データに基づいた意思決定をするA/Bテストを1つ設定してみる(ボタンの色、見出しの文言など)
顧客中心主義企業都合ではなく、常に「顧客の課題解決」を第一に考える顧客アンケートやインタビューを実施し、生の声を聞く
長期的視点SEOやコンテンツマーケティングは資産形成。短期と長期の施策をバランスよく短期(広告)と長期(SEO、コンテンツ)に予算を分ける
トレンドへの対応生成AI、ショート動画、プライバシー対応など、常に最新動向をキャッチアップ週1回、業界ニュースやトレンド記事を読む時間を確保
小さく始める完璧を目指さず、まず小予算・小規模でテストし、効果があれば拡大月1万円の予算で1つの新施策をテストしてみる

Next Action(明日から取るべき3つの行動)

【ステップ1】まずは現状把握(所要時間:2時間)

タスク具体的な手順成果物
自社のWho/What/Howを書き出す本記事のワークシートを使って、30分で書けるところまで埋めるWho/What/Howワークシート(初版)
現在の施策を棚卸し実施中の施策をリストアップし、効果を◎◯△×で評価施策一覧表
ツール設定確認Google Analyticsが正しく動いているか確認。なければ今すぐ設置アクセス解析環境

【ステップ2】小さな改善を1つ実行(所要時間:3時間)

タスク具体的な手順期待効果
LPまたは主要ページの改善ファーストビューのコピーを見直す、CTAボタンを目立たせる、問い合わせフォームを簡略化する、のいずれか1つCVR 10〜30%向上
SNS投稿を1本作成顧客の課題に寄り添うコンテンツを1つ投稿(リール動画またはカルーセル投稿)エンゲージメント獲得、フォロワー増
メールテンプレート改善件名を魅力的に変更、本文の一文目を改善開封率5〜10%向上

【ステップ3】仕組みを作る(所要時間:2時間)

タスク具体的な手順継続効果
週次レビュー会議を設定毎週金曜15時に30分のKPIレビューミーティングを設定PDCAサイクルが回り始める
来月のコンテンツカレンダー作成Googleスプレッドシートで簡易版でOK。週1本のコンテンツからコンテンツ制作が計画的に
競合チェックの習慣化月1回、競合3社のWebサイトとSNSをチェックする日を設定市場変化を見逃さない

おわりに

デジタルマーケティングは、決して「デジタルに詳しい一部の人だけのもの」ではありません。基本を押さえ、小さく始めて、継続的に改善していけば、誰でも成果を出すことができます。

重要なのは、「完璧な戦略を立ててから動く」ことではなく、「まず一歩を踏み出し、データを見ながら改善していく」ことです。この記事で紹介したフレームワークやチェックリストを活用して、ぜひ明日から実践してみてください。

あなたのデジタルマーケティングの成功を心から応援しています。何か困ったことや質問があれば、この記事を見返して、自社に合った施策を見つけてください。


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この記事を書いた人
tomihey

■運営者について
本ブログの運営者のtomiheyです。
マーケティング領域で14年間約200ブランド以上に関わってきました。

■本ブログの内容
主に、Who/What/Howフレームもとに実際のブランドを分析し、ブランドの成長、失敗に関する悩みや解決策を解説しています。

現在、企業向けにマーケティング戦略(Who/What)/戦術(How)の支援サービスをしています。1時間無料で壁打ちも可能ですので、ご興味がありましたら下記からご連絡ください。

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