マーケティングデータの収集から活用まで:成果を出すためのステップバイステップガイド - 勝手にマーケティング分析
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マーケティングデータの収集から活用まで:成果を出すためのステップバイステップガイド

マーケティングデータの収集から活用まで ステップバイステップガイド 応用を学ぶ
この記事は約19分で読めます。

はじめに

現代のマーケティングは、「カンや経験」だけでは成功が難しくなっています。多くの若手マーケターが「施策の効果が測れない」「データはあるのに有効活用できていない」「上司や経営陣に数字で説得できない」といった課題に直面しているのではないでしょうか。

実際、マーケティング・営業役員の70%が「データドリブンな意思決定が重要」と回答している一方で、データ駆動の組織への変換に投資してプラスの影響が見られたと回答したのはわずか2%程度とのことでした。(参照:Marketing Evolution調査, 2023)。

本記事では、マーケターとして成果を出すために必要なデータスキルを体系的に解説します。データの収集、格納、加工から、分析、ビジュアル化、そして最も重要な「施策への落とし込み」まで、実践的なステップを紹介します。

この記事を読むことで、あなたは以下のことができるようになるでしょう:

  • マーケティングデータの収集と管理の基本を理解する
  • データ分析の基礎スキルを身につける
  • 説得力のあるデータビジュアライゼーションを作成する
  • データに基づいて効果的な改善策を立案する

マーケターにデータスキルが必要な理由

デジタル化による変化

かつてのマーケティングでは、効果測定が難しく、「半分は無駄になっている」と言われていましたが、現在はデジタル化によってあらゆる施策の効果を数値で測定できるようになりました。

従来のマーケティングデータ駆動型マーケティング
勘と経験に基づく意思決定データと分析に基づく意思決定
曖昧な効果測定精緻な効果測定
一律的なマーケティングパーソナライズされたマーケティング
事後的な評価リアルタイムでの最適化
限られたデータポイント膨大なデータポイント

このような変化により、マーケターにはデータスキルが不可欠となっています。

データスキルがもたらす具体的なメリット

データスキルを持つマーケターは、以下のような具体的なメリットを得ることができます:

メリット具体例
効率的な予算配分ROAS(広告費用対効果)に基づく広告予算の最適化
顧客理解の深化顧客セグメント別の行動分析による新たな洞察の獲得
説得力のある提案データに基づいた施策提案による社内承認率の向上
キャリアの優位性データスキルを持つマーケターの年収は平均20%高い
失敗リスクの低減A/Bテストによる施策効果の事前検証

マーケターが身につけるべきデータスキル体系

データを扱うスキルは一つではなく、以下のような体系的なスキルセットとして考える必要があります。

flowchart TB A[データ収集] --> B[データ格納/管理] B --> C[データ加工/成形] C --> D[データ分析] D --> E[データビジュアル化] E --> F[インサイト導出] F --> G[施策立案/実行] G --> A

それでは、各ステップについて詳しく見ていきましょう。

1. マーケティングデータの収集

主要なデータ収集ツールと方法

マーケティングデータ収集には様々なツールと方法があります。代表的なものとその特徴を紹介します。

ツール/方法収集できるデータ難易度主な用途
Google Analytics 4ウェブサイト/アプリの行動データ★★☆☆☆ユーザー行動分析、コンバージョン分析
Google Search Console検索パフォーマンスデータ★☆☆☆☆SEO分析、検索流入の最適化
Facebook Insightsソーシャルメディアエンゲージメント★☆☆☆☆SNS効果測定、コンテンツ最適化
Google広告/Meta広告広告パフォーマンスデータ★★☆☆☆広告ROI分析、オーディエンス分析
HubSpot/Marketoマーケティングオートメーションデータ★★★☆☆リード育成分析、キャンペーン効果測定
Googleフォーム/Typeformアンケートデータ★☆☆☆☆顧客満足度調査、市場調査
Microsoft Clarity /Crazy Eggヒートマップ、ユーザー行動記録★★☆☆☆UX分析、ウェブサイト最適化
CRM (Salesforce等)顧客データ、セールスデータ★★★☆☆顧客生涯価値分析、セールスパイプライン分析

データ収集で注意すべきポイント

プライバシー規制への対応

GDPR(EU一般データ保護規則)や改正個人情報保護法など、プライバシー規制に違反すると高額な罰金や企業イメージの低下につながります。

主な規制対応のポイント:

  • 明確な同意取得のプロセス構築
  • プライバシーポリシーの適切な掲示
  • 個人データの適切な管理体制構築
  • Cookieバナーの実装と選択肢の提供

正確なトラッキング設定

データ収集の精度は設定の質に依存します。以下の点に注意しましょう:

  • 目標(コンバージョン)の正確な設定
  • イベントトラッキングの適切な実装
  • UTMパラメータの一貫した利用
  • クロスドメイントラッキングの適切な設定

2. データの格納と管理

収集したデータを適切に格納し、管理するスキルは、後の分析作業の基盤となります。

主要なデータ格納ツールと方法

ツール/方法主な特徴難易度適したデータ量
Excel/Google Sheets使いやすさ、基本的な分析機能★☆☆☆☆小~中規模(~100万行)
データベース (MySQL等)構造化データの効率的管理★★★☆☆大規模(数百万行以上)
BigQuery/Redshift大規模データの高速分析★★★★☆超大規模(数十億行以上)
CRM システム顧客データの一元管理★★☆☆☆中規模(顧客データ)
マーケティングプラットフォーム統合的なデータ管理★★★☆☆中~大規模(マーケティングデータ)

データ管理のベストプラクティス

命名規則の統一

データファイルやカラムの命名に一貫性を持たせることで、チーム内での混乱を防ぎます。

例:ファイル命名規則

[プロジェクト名]_[データ種類]_[日付YYYYMMDD].csv

例:カラム命名規則

user_id, session_count, conversion_date

(スネークケースで統一)

データディクショナリの作成

データの定義や計算方法を明確にするドキュメントを作成することで、チーム全体での解釈の違いを防ぎます。

データディクショナリの例

フィールド名データ型説明計算方法
user_id文字列ユーザー固有のIDシステム生成abc123
session_count整数セッション数30日間のユニークセッション数5
conversion_rate小数コンバージョン率conversion_count / session_count0.15

データバックアップと保護

データ損失を防ぐために、定期的なバックアップと適切なアクセス権管理が必要です。

  • 自動バックアップの設定(最低でも週1回)
  • 重要データの複数箇所での保存
  • アクセス権限の適切な設定
  • パスワード保護と暗号化

3. データの加工と成形

生データをそのまま分析することは困難です。分析しやすい形に加工・成形するスキルが必要です。

主要なデータ加工ツールとスキル

ツール/スキル主な用途難易度必要な知識
Excel/Google Sheets基本的なデータ操作、ピボットテーブル★★☆☆☆関数、ピボット機能
SQLデータベースからのデータ抽出・加工★★★☆☆SELECT文、JOIN、集計関数
Python (Pandas)高度なデータ加工、自動化★★★★☆Pythonプログラミング、Pandas
R統計処理、データ可視化★★★★☆Rプログラミング
ETLツール (Tableau Prep等)データの抽出・変換・ロード★★★☆☆データ変換の概念

データ加工の基本テクニック

欠損値・異常値への対応

データには欠損や異常がつきものです。これらを適切に処理することが重要です。

欠損値への対応方法:

  • 削除:該当レコードの除外(データ量が十分ある場合)
  • 補完:平均値、中央値、最頻値などで置き換え
  • 予測:機械学習などを用いた予測値の利用

異常値への対応方法:

  • 識別:箱ひげ図、Z-スコアなどによる異常値の特定
  • 調査:異常値の原因調査(実際のデータなのか、エラーなのか)
  • 処理:除外、トリミング、変換などの適切な対応

データ結合のテクニック

複数のデータソースを組み合わせることで、より価値の高い分析が可能になります。

主なデータ結合の種類:

  • 内部結合(Inner Join):共通のキーがあるデータのみ結合
  • 左結合(Left Join):左側のデータセットを全て保持して結合
  • 右結合(Right Join):右側のデータセットを全て保持して結合
  • 外部結合(Full Join):両方のデータセットの全データを結合
graph TD subgraph 内部結合 A1((A)) --- B1((B)) end subgraph 左結合 A2((A)) --- B2((B)) A2 --- C2((なし)) end subgraph 右結合 A3((A)) --- B3((B)) D3((なし)) --- B3 end subgraph 外部結合 A4((A)) --- B4((B)) A4 --- C4((なし)) D4((なし)) --- B4 end

実例:Google Analyticsデータの加工

Google Analyticsからエクスポートしたデータを分析しやすい形に加工する例を見てみましょう。

元データ(日別セッションデータ):

日付セッション数ユーザー数直帰率コンバージョン数
2023-01-0145638965.2%12
2023-01-0251243562.8%15
...............

加工後(週別・チャネル別集計):

チャネルセッション数ユーザー数直帰率コンバージョン数コンバージョン率
2023-W01オーガニック検索2,3451,98758.3%783.32%
2023-W01有料検索1,8761,54352.1%1045.54%
.....................

この加工により、週別・チャネル別のパフォーマンス比較が容易になります。

4. データ分析の基礎

データを収集・加工したら、次は分析です。適切な分析手法を選ぶことが重要です。

主要な分析手法と用途

分析手法用途必要なスキルレベル主な分析ツール
記述統計分析データの概要把握、基本統計量の算出★☆☆☆☆Excel, Google Sheets
相関分析変数間の関係性の把握★★☆☆☆Excel, SPSS, R
セグメント分析顧客グループごとの行動特性把握★★☆☆☆GA4, Tableau
コホート分析時間経過による行動変化の把握★★★☆☆GA4, Amplitude
回帰分析因果関係・予測モデルの構築★★★★☆R, Python, SPSS
クラスター分析類似顧客のグループ化★★★★☆R, Python
A/Bテスト分析施策効果の統計的検証★★★☆☆Optimize, VWO

マーケティングでよく使われる分析例

コンバージョンファネル分析

ユーザーがコンバージョンに至るまでの各ステップの離脱率を分析します。

graph TD A[サイト訪問: 10,000人] --> B[商品ページ閲覧: 3,000人] B --> C[カート追加: 1,000人] C --> D[チェックアウト開始: 500人] D --> E[購入完了: 200人] style A fill:#d4f1f9,stroke:#333,stroke-width:1px style B fill:#a9e1f9,stroke:#333,stroke-width:1px style C fill:#75c6ef,stroke:#333,stroke-width:1px style D fill:#5aaeed,stroke:#333,stroke-width:1px style E fill:#4287f5,stroke:#333,stroke-width:1px

分析ポイント:

  • 最も離脱が多いステップはどこか?
  • 各ステップの変換率(CTR)は業界平均と比較してどうか?
  • デバイス別・チャネル別でファネルに違いはあるか?

RFM分析

顧客を「最終購入日(Recency)」「購入頻度(Frequency)」「購入金額(Monetary)」の3軸で分類します。

セグメント定義マーケティング施策
VIP顧客最近購入・高頻度・高金額ロイヤリティプログラム、プレミアム商品提案
ロイヤル顧客高頻度・高金額高額商品のクロスセル、特別イベント招待
新規優良顧客最近購入・高金額関連商品の提案、リピート促進キャンペーン
離脱リスク顧客購入なし・過去高頻度再訪促進、特別オファー
休眠顧客長期購入なし再活性化キャンペーン、アンケート調査

施策効果の統計的検証(A/Bテスト)

マーケティング施策の効果を統計的に検証するA/Bテストは、データドリブンなマーケティングの基本です。

A/Bテスト分析例(ランディングページ最適化):

バージョンサンプルサイズコンバージョン数コンバージョン率信頼区間p値
A (現行版)5,0002505.0%4.4% - 5.6%-
B (新デザイン)5,0003006.0%5.4% - 6.7%0.028

分析結果: p値が0.05未満であるため、新デザイン(B)は現行版(A)と比較して統計的に有意に効果があると言える。コンバージョン率は20%向上している。

5. データビジュアライゼーション

分析結果を効果的に伝えるには、適切なビジュアライゼーションが重要です。

主要なビジュアライゼーションツール

ツール主な特徴難易度向いている用途
Excel/Google Sheets手軽さ、基本的なグラフ作成★☆☆☆☆簡易的なグラフ、社内資料
Tableau高度なビジュアライゼーション、インタラクティブ性★★★☆☆ダッシュボード、詳細分析
Google Data Studio (Looker Studio)無料、GCP連携、共有しやすさ★★☆☆☆ダッシュボード、定期レポート
Power BIMicrosoft製品との連携、企業向け機能★★★☆☆企業向けBIダッシュボード
Python (Matplotlib, Seaborn)カスタマイズ性、自動化可能★★★★☆高度な分析、自動レポート

グラフ種類の選び方

適切なグラフ選択は、データの理解しやすさに大きく影響します。

graph TD A[データの種類は?] --> B[カテゴリ比較] A --> C[時系列データ] A --> D[相関関係] A --> E[構成比] A --> F[分布] B --> B1[棒グラフ/折れ線グラフ] C --> C1[折れ線グラフ/エリアチャート] D --> D1[散布図/バブルチャート] E --> E1[円グラフ/ドーナツグラフ] F --> F1[ヒストグラム/箱ひげ図]

データ種類と適したグラフの例:

データの特性推奨グラフ
カテゴリ比較横棒グラフチャネル別コンバージョン数
時系列変化折れ線グラフ月別売上推移
構成比円グラフ/ドーナツグラフトラフィック源の割合
相関関係散布図広告費用と売上の関係
度数分布ヒストグラム顧客の購入金額分布
複数指標の比較レーダーチャート競合との性能比較

効果的なダッシュボード設計

良いダッシュボードは、データを一目で理解でき、アクションにつなげられるものです。

ダッシュボード設計の5つの原則

  1. 目的の明確化: 何を伝えたいのか、どういう意思決定をサポートするのかを明確にする
  2. 情報の階層化: 最も重要な指標を目立つ位置に配置し、詳細は必要に応じて掘り下げられるようにする
  3. 比較軸の提供: 前年比、目標比、業界ベンチマークなど、文脈を示す比較を入れる
  4. 一貫性の確保: 色使い、用語、指標の定義などを統一する
  5. アクションにつながる洞察: 「だから何?」という問いに答えられる情報を提供する

実際のマーケティングダッシュボードに必要な要素

SEOパフォーマンスダッシュボード

主なコンポーネント:

  • 主要KPIサマリー(オーガニックトラフィック、コンバージョン、離脱率)
  • トラフィック推移グラフ(前年との比較)
  • 主要キーワードのパフォーマンス表
  • ページ別パフォーマンス分析
  • トラフィック流入元の内訳

Eコマースダッシュボード

主なコンポーネント:

  • 売上KPI(総売上、注文数、平均注文額)
  • 商品カテゴリー別売上構成
  • 顧客セグメント別分析
  • 販売チャネル効果比較
  • 在庫状況とアラート

6. インサイト導出と施策立案

最後に、最も重要な「データからの洞察(インサイト)の導出」と「具体的な施策立案」について解説します。

インサイト導出のフレームワーク

「So What?」フレームワーク

単なるデータ観測から有意義なインサイトを導き出すためのフレームワークです。

ステップ説明
観測(What)データから観察される事実「先月の離脱率が45%から35%に改善した」
解釈(So What?)その観測がなぜ重要か「これにより、コンバージョン率が2%向上し、売上が約15%増加した」
示唆(Now What?)取るべきアクション「離脱率改善に貢献したCTAデザインを他のページにも適用すべき」

SMART分析

特定の問題に対する体系的な分析アプローチです。

  • Situation(状況): 現状の明確な把握
  • Metrics(指標): 関連する数値データの分析
  • Analysis(分析): データの深掘りと原因究明
  • Recommendation(提案): 具体的な改善策
  • Tracking(追跡): 実施後のモニタリング計画

施策立案の方法論

ピラミッド構造による説得力のある提案

論理的な施策提案のためのフレームワークです。

graph TD A[結論: 広告予算を検索広告に20%シフトすべき] --> B[理由1: ROASが50%高い] A --> C[理由2: 顧客LTVが30%高い] A --> D[理由3: 競合よりシェア獲得機会あり] B --> B1[データ: 直近6ヶ月のチャネル別ROAS分析] C --> C1[データ: 獲得顧客の12ヶ月追跡調査] D --> D1[データ: 競合のSEMシェア分析]

効果予測に基づく優先順位付け

施策の効果と実装の難易度を評価し、優先順位をつけるフレームワークです。

施策期待効果実装難易度ROI優先度
検索広告予算増加高 (売上+15%)低 (予算調整のみ)1位
カート改善UX実装中 (CV率+5%)中 (2週間の開発)2位
新規マーケットへの拡大高 (売上+30%)高 (3ヶ月の準備)3位
リマーケティング強化中 (CV率+3%)低 (設定2日)4位
ロイヤリティプログラム高 (LTV+20%)高 (システム開発必要)5位

データに基づく施策の成功事例

事例1: ECサイトのコンバージョン率改善

あるアパレルECサイトでは、データ分析によって以下の課題を特定しました。

データ分析結果:

  • モバイル訪問者の離脱率がデスクトップの2倍
  • 商品ページから購入ページへの遷移率が業界平均より15%低い
  • 購入者の90%が商品レビューを閲覧している

施策:

  1. モバイル用チェックアウトプロセスの簡略化(ステップ数を5→3に削減)
  2. 商品ページにサイズガイドと「よくある質問」セクションを追加
  3. 商品レビューの表示を最適化し、実際の着用画像を目立たせる

結果:

  • コンバージョン率が1.8%から2.7%に向上(+50%)
  • 平均注文金額が5%増加
  • 年間売上が約34%増加

事例2: SaaSマーケティングの顧客獲得コスト最適化

あるSaaS企業では、新規顧客獲得コスト(CAC)が高騰していました。データ分析によって原因と解決策を見出しました。

データ分析結果:

  • チャネル別CACでは、ディスプレイ広告が最も高く、オーガニック検索が最も低い
  • ウェビナー参加者のコンバージョン率が一般訪問者の5倍
  • 既存顧客からの紹介は成約率が2倍高い

施策:

  1. 広告予算の再配分:ディスプレイ広告からSEOとコンテンツマーケティングへシフト
  2. 月次ウェビナープログラムの強化と自動化
  3. 顧客紹介プログラムの導入とインセンティブ設計

結果:

  • CACが平均25%減少
  • マーケティングROIが1.8倍に向上
  • 新規顧客獲得数が前年比40%増加

7. データスキル向上のためのステップバイステップガイド

では最後に、マーケターとしてデータスキルを向上させるための具体的なステップをご紹介します。

初級レベル(0-3ヶ月)

スキル学習内容おすすめの学習リソース
Excelの基礎関数、ピボットテーブル、基本グラフExcelの達人になるための無料講座
Google Analytics 4基本的な設定、レポート閲覧GA4公式入門ガイド
データビジュアル基礎基本的なグラフ選択とデザインデータビジュアル化の基本原則

3ヶ月目のゴール:

  • 基本的なExcelレポートとグラフ作成ができる
  • GA4の主要レポートを理解し、基本的な分析ができる
  • シンプルなデータビジュアルを作成できる

中級レベル(4-6ヶ月)

スキル学習内容おすすめの学習リソース
SQLの基礎SELECT文、JOIN、集計関数はじめてのSQL ・データ分析入門
データ分析手法セグメント分析、コホート分析、A/Bテスト【 初心者から上級者まで 】エクセルで学ぶマーケティングデータ分析マスターコース
Tableau/Looker Studioインタラクティブダッシュボード作成Tableau公式トレーニング

6ヶ月目のゴール:

  • 基本的なSQLクエリが書ける
  • データに基づくセグメント分析ができる
  • インタラクティブなダッシュボードが作成できる

上級レベル(7-12ヶ月)

スキル学習内容おすすめの学習リソース
Python基礎Pandas、データ加工、基本的な機械学習Python for Data Science
統計分析回帰分析、クラスター分析統計学とRを用いたビジネス分析
マーケティングMix分析予測モデリング、アトリビューション分析【エクセル+Python】マーケティング・ミックス・モデリングのロジックを理解

12ヶ月目のゴール:

  • Pythonを使ったデータ分析ができる
  • 統計的手法を用いた高度な分析ができる
  • マーケティングミックスの最適化提案ができる

継続的な学習のためのリソース

データ分析スキルは日々進化するため、継続的な学習が重要です。

フォローすべき専門サイト:

まとめ

マーケティングの世界でデータスキルは単なる「プラスアルファ」ではなく、基本となるスキルセットです。データを効果的に収集し、分析し、それに基づいて戦略的な施策を打つことで、マーケティングの効果を最大化することができます。

Key Takeaways

  • データスキルの重要性: マーケターにとってデータスキルは選択ではなく必須スキルとなっています
  • 体系的なアプローチ: データ収集→格納→加工→分析→ビジュアル化→インサイト導出→施策立案の一連の流れを理解することが重要です
  • ツールの使い分け: Excel、SQL、Google Analytics、Tableau、Pythonなど、目的に応じて適切なツールを選択しましょう
  • 分析手法の理解: 単純な集計だけでなく、セグメント分析、コホート分析、統計分析など、多角的なアプローチが必要です
  • ビジュアライゼーションの重要性: データを「見える化」することで、組織内の理解を促進し、意思決定をサポートします
  • インサイトと施策への落とし込み: データは分析するだけでなく、具体的な施策に落とし込み、PDCAを回すことが重要です
  • 継続的な学習: データアナリティクスの分野は日々進化しているため、継続的な学習が不可欠です

あなたも今日からデータスキルの習得を始めてみませんか?まずは自社の基本データを理解し、簡単な分析からスタートすることで、データドリブンなマーケターへの道を歩み始めることができます。ぜひデータの扱いが苦手という方は学んでいきましょう。

この記事を書いた人
tomihey

14年以上のマーケティング経験をもとにWho/What/Howの構築支援と啓蒙活動中です。詳しくは下記からWEBサイト、Xをご確認ください。

https://user-in.co.jp/
https://x.com/tomiheyhey

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