はじめに
企業のSNS運用は、単なる宣伝ツールではなく、ブランドの認知度向上や顧客との関係構築において重要な役割を果たしています。
特に、BtoC企業だけでなく、BtoB企業もSNSを活用し、リード獲得やブランド価値の向上を図る動きが加速しています。
本記事では、マーケターが参考にすべき企業SNSアカウントを15選紹介し、その成功要因や運用戦略を解説します。
マーケターが参考にすべき企業SNSアカウント15選
①無印良品(@muji_global)
プラットフォーム: Instagram / X
フォロワー数: Instagram: 約320万人、X: 約95万人
成功要因:
- シンプルかつブランドの世界観を忠実に反映した投稿
- 商品の使い方やライフスタイル提案を中心としたコンテンツ
- ユーザー投稿を活用したUGC(User-Generated Content)戦略
②スターバックス(@Starbucks)
プラットフォーム: Instagram / X / TikTok
フォロワー数: Instagram: 約400万人、X: 約930万人、TikTok: 約220万人
成功要因:
- 季節限定キャンペーンをSNSで大々的に告知し、話題化
- ユーザーとのエンゲージメントを重視(「いいね」やコメント返信を積極的に実施)
- ブランドストーリーを伝える動画コンテンツの活用
③Netflix(@NetflixJP)
プラットフォーム: X / YouTube / Instagram
フォロワー数: X: 約120万人、YouTube: 約190万人、Instagram: 約90万人
成功要因:
- フォロワーと積極的に交流し、親しみやすいブランドイメージを構築
- ユーモアを活かした投稿でバズを生み出す
- 新作コンテンツのプロモーションを効果的に行い、視聴率アップに貢献
④SHARP(@SHARP_JP)
プラットフォーム: X
フォロワー数: 約85万人
成功要因:
- ユーモアのある投稿で企業アカウントらしからぬ魅力を発信
- トレンドを取り入れた柔軟な運用
- 商品情報の発信だけでなく、生活に役立つ情報を提供
⑤ANA(@ANA_travel_info)
プラットフォーム: X / Instagram / YouTube
フォロワー数: X: 約135万人、Instagram: 約100万人、YouTube: 約30万人
成功要因:
- 美しいビジュアルを活用した投稿でブランドイメージを向上
- 旅行のインスピレーションを与えるストーリーコンテンツを展開
- 働く人のリアルな仕事のシーンに密着した動画
- ユーザー参加型キャンペーンを活用し、エンゲージメントを向上
⑥資生堂(@shiseido)

プラットフォーム: Instagram
フォロワー数: Instagram: 約150万人
成功要因:
- ビューティーコンテンツを軸にしたトレンドを意識した投稿
- インフルエンサーとのコラボレーションで認知度を拡大
- ブランドの歴史や研究開発の裏側を紹介し、信頼性を高める
⑦ZARA(@zara)

プラットフォーム: Instagram / TikTok
フォロワー数: Instagram: 約6000万人、TikTok: 約1200万人
成功要因:
- ビジュアル重視のブランディングで視覚的インパクトを最大化
- 短尺動画を活用し、TikTokでの拡散力を強化
- ユーザーの投稿を公式アカウントで紹介し、ブランドの親しみやすさを強化
⑧Amazon Japan(@AmazonJP)
プラットフォーム: X
フォロワー数: X: 約70万人
成功要因:
- セール情報やプロモーションをタイムリーに発信
- ユーザーの購買行動を促すコンテンツ設計
⑨トヨタ自動車(@ToyotaJP)

プラットフォーム: X / Instagram
フォロワー数: X: 約65万人、Instagram: 約75万人
成功要因:
- テクノロジーと環境問題への取り組みを積極的に発信
- ブランドストーリーや社員の想いを伝えるコンテンツ
- インタラクティブな投稿でフォロワーとの関係を強化
⑩東京電力グループ(@tepco.official)

プラットフォーム: Instagram
フォロワー数: 約1.5万人
成功要因:
- 普段目にすることの少ない発電所や送電施設の美しい写真を投稿し、ユーザーの興味を引く
- 各写真に施設の詳細な説明を添え、電力事業への理解と信頼を深める
- 高品質なビジュアルコンテンツでブランドイメージを向上
⑪新光重機株式会社(@shinkojuki)
プラットフォーム: X
フォロワー数: 約7万人
成功要因:
- 重機の魅力や作業風景を写真や動画で紹介し、専門性と親しみやすさを両立
- 定期的な投稿とユーザーとの積極的なコミュニケーションでエンゲージメントを高める
- SNSを通じて知名度を向上させ、案件獲得にも成功
⑫上村紙株式会社(@umk_100yenMEMO)
プラットフォーム: Twitter
フォロワー数: 約2万人
成功要因:
- 自社のオリジナルキャラクターを活用し、親しみやすい投稿でユーザーの関心を集める
- 他社アカウントとの積極的な交流でフォロワー層を拡大
- 紙製品の魅力をユーモラスに伝え、若年層へのアプローチに成功
⑬株式会社アクティオ(@aktio_official)
プラットフォーム: Twitter
フォロワー数: 約2.4万人
成功要因:
- 自社のレンタル機材や取り組みを画像や動画でわかりやすく紹介
- クイズ形式の投稿でユーザー参加型コンテンツを提供し、興味を喚起
- 専門知識を分かりやすく伝えることで、業界内外からの支持を獲得
企業SNS成功のポイント
①明確なターゲット設定
- Who: どのようなユーザーに向けて発信するのか(例:Z世代、ビジネスパーソン)
- What: どのような価値を提供するのか(例:エンタメ、情報、トレンド)
- How: どのような形でコンテンツを届けるのか(例:動画、テキスト、ストーリー)
②ユーザー参加型のコンテンツ
- UGC(ユーザー投稿)を活用することで、自然な拡散を促進
- ハッシュタグキャンペーンを活用してエンゲージメントを向上
③ストーリーテリングの活用
- ブランドの歴史や価値観を語ることで、ファンとの絆を強化
- スターバックスやANAのように、ブランドの世界観を伝える
- 普段見れない景色や商品の美しいビジュアルを掲載
④トレンドを活かした柔軟な対応
- Twitterのトレンドワードを活用し、リアルタイム性を高める
- TikTokなどの最新プラットフォームを積極的に活用する
⑤KPIを明確に設定し、データを活用
- エンゲージメント率: いいね、コメント、シェア数を分析
- フォロワーの増加率: キャンペーンや投稿の影響を測定
- コンバージョン率: SNS経由の購買やサイト流入を確認
まとめ
以上、マーケターが参考にすべき13の企業SNSアカウントを紹介しました。これらの企業は、それぞれのブランド特性やターゲット層に合わせた独自の戦略でSNSを活用し、成功を収めています。マーケターの皆様は、これらの事例を参考に、自社のSNS運用においても効果的な戦略を立ててみてはいかがでしょうか。