はじめに
近年、人工知能(AI)の進化は目覚ましく、私たちのマーケティングに関する業務に大きな影響を与えています。特に、業務効率の向上や創造性の発揮を支援するAIツールは、多くのマーケターにとって欠かせない存在となっています。本記事では、マーケティング業務に活用すべき最新のAIツール8選を取り上げ、それぞれの特徴や活用方法について詳しく解説します。これらのツールを活用することで、マーケティング業務の生産性向上や新たな価値創造のヒントを得られることでしょう。
AIツール8選
マーケターが使うべき各AIツール8選について、概要、特徴、URL、および活用用途をまとめました。
ツール名 | 概要 | 特徴 | URL | 活用用途 |
---|---|---|---|---|
Leonardo.Ai | AIを活用した画像生成プラットフォーム | ユーザーが入力したテキストから高品質な画像を生成 | https://app.leonardo.ai/ | デザイン、広告、コンテンツ制作などでの画像生成 |
Insight Journey | 課題解決のためのターゲット分析ツール | ターゲットの悩みやその原因の仮説立て、深い洞察を得るための質問提供 | https://insight-journey.web.app/ | マーケティング戦略の立案、顧客理解の深化 |
Perplexity AI | AI搭載の検索エンジン | 自然言語での質問に対し、最新のウェブ情報を基に回答を提供 | https://www.perplexity.ai/ | 情報収集、リサーチ、最新ニュースの把握 |
ChatGPT | OpenAIが開発した対話型AI | 自然な対話形式で情報提供や質問応答が可能 | https://chatgpt.com/ | カスタマーサポート、自動応答システム、コンテンツ生成 |
Value Discovery | アイデアの価値を評価するツール | アイデアの市場価値や実現可能性を分析 | https://valuediscovery.pmdao.org/ja | 新規事業開発、製品企画、スタートアップのアイデア検証 |
Gamma | AIを活用したプレゼンテーション作成ツール | デザインやコーディングのスキル不要で、美しいプレゼン資料やウェブサイトを作成 | https://gamma.app/ | ビジネスプレゼンテーション、教育資料、マーケティングコンテンツの作成 |
Napkin AI | アイデアの整理と視覚化を支援するツール | メモやアイデアを視覚的に整理し、関連性を見出す | https://app.napkin.ai/ | ブレインストーミング、プロジェクト計画、知識管理 |
satto | ソフトバンク株式会社が開発した生成AIエージェントで、ユーザーがプロンプトを入力せずに直感的な操作でAIの力を活用できるよう設計 | 使う:プロンプトを入力せずに生成AIを利用可能。 作る:外部ツールと連携し、独自のスキルを構築可能。 広がる:作成したスキルの共有が可能。 | https://satto.me/ | AI初心者でも直感的に生成AIを活用し生産性向上 |
Mapify | AIを活用して多様なコンテンツを自動的にマインドマップ化 | YouTube動画、PDF、Word文書、PowerPointスライド、ウェブサイトのURLなど、さまざまな形式のコンテンツをマインドマップ化 | https://mapify.so/ | 複雑なトピックや長文資料、会議の議事録の要点を整理し、理解を深める。 |
これらのツールは、各分野での業務効率化や生産性向上に寄与します。特にマーケティングやプロジェクト管理において、適切なツールを選択することで、効果的な成果を得ることができます。
以下に、各ツールの具体的な使い方をまとめました。
1. Leonardo.Ai
- 概要: テキストから高品質な画像を生成するAIプラットフォームです。
- 使い方:
- 公式サイト(https://app.leonardo.ai/)にアクセスし、アカウントを作成します。
- ダッシュボードの左メニューのAI Toolsからやりたいことを選択します。
- Image Creation:テキストから高画質な画像を生成できます。
- Motion:画像に動きをつけられます。
- Realtime Canvas:画面上で書いた絵から即時に画像が生成できます。
- Realtime Generation:入力したテキストから即時に画像が生成できます。
- Canvas Editor:画像を編集できます。
- Universal Upscaler:画像の品質を変えられます。
- 生成された画像をダウンロードして活用します。
2. Insight Journey
- 概要: ターゲットの悩みや課題を分析し、マーケティング戦略や施策に関して深い洞察や仮説を得られるツールです。
- 使い方:
- 公式サイト(https://insight-journey.web.app/)にアクセスします。
- 「解決したい課題」と「課題を抱えているターゲット」を入力します。
- 「送信する」ボタンをクリックすると、AIがターゲットの悩みや背景、解決策などを分析し、結果を表示します。
- 表示された結果を参考に、マーケティング戦略や商品開発に活用します。
無料でアカウント登録もなしで誰でも試せるのでぜひお試しください。
3. Perplexity AI
- 概要: 自然言語での質問に対し、最新のウェブ情報などを基に回答を提供するAI検索エンジンです。
- 使い方:
- 公式サイト(https://www.perplexity.ai/)にアクセスします。
- 検索バーに質問や調べたい内容を自然言語で入力します。
- ウェブ:インターネット全体で検索
- 学術:公開された学術論文で検索
- 数学:方程式を解いて数値を見つける
- 作成:検索せずにテキストまたはチャットを生成する
- ビデオ:ビデオを見つけて見る
- ソーシャル:ディスカッションや意見を検索
- 「→」ボタンを押すと、AIが関連情報を検索し、回答を表示します。
- 表示された情報を参考に、リサーチや情報収集を行います。
4. ChatGPT
- 概要: OpenAIが開発した対話型AIで、自然な対話形式で情報提供や質問応答が可能です。
- 使い方:
- 公式サイト(https://chatgpt.com/)にアクセスし、アカウントを作成します。
- チャットウィンドウに質問や相談内容を入力します。
- AIが入力内容に応じて回答を提供します。
- 必要に応じて追加の質問を行い、対話を続けます。
スマホアプリを使えば音声でのリアルタイムの会話も可能です。最近WEB上の情報を元にテキストを作成してくれるようにもなりました。
5. Value Discovery
- 概要: ビジネスアイデアの言語化と価値検証のプロセスをより良くするための仮説の構造化を行う生成 AIサービスです。
- 使い方:
- 公式サイト(https://valuediscovery.pmdao.org/ja)にアクセスします。
- 評価したいアイデアの詳細を入力します。
- AIが市場価値や実現可能性をまとめて表示します。
- 表示された結果を参考に、アイデアのブラッシュアップや事業計画の策定を行います。
新規サービスを考える際にアイデアの言語化に非常に参考にしたいツールです。ただし適切に使うには有料化が必要なため興味がある方はぜひ
6. Gamma
- 概要: AIを活用して、美しいプレゼンテーション資料やウェブサイトを作成できるツールです。
- 使い方:
- 公式サイト(https://gamma.app/)にアクセスし、アカウントを作成します。
- テンプレートを選択するか、新規プロジェクトを開始します。
- 作りたいものをテキストで入力し、デザインやレイアウトを調整します。
- 完成したプレゼンテーションやウェブサイトをエクスポートまたは共有します。
5秒でプレゼンテーション資料を作成してみました。資料の初版として活用するパターンが今は多いですが、いずれテキスト情報をまとめればプレゼンテーション資料が完成される未来が近いと感じています。
7. Napkin AI
- 概要: アイデアの整理と視覚化を支援するツールです。
- 使い方:
- 公式サイト(https://app.napkin.ai/)にアクセスし、Googleアカウントでサインインします。
- ダッシュボードから「New Napkin」をクリックし、「Blank Napkin」を選択します。
- 表示された白紙のノートに、図解したい文章を入力または貼り付けます。
- 入力したテキストを選択し、左側の⚡(スパーク)アイコンをクリックします。
- 数秒で関連する図解が複数表示されるので、適切なものを選択します。
- 生成された図解のアイコンや色、フォントなどを編集して、オリジナルのデザインに仕上げます。
- 完成した図解を選択し、右クリックでPNG、SVG、PDF形式で保存できます。
他のAIツールだと図を作成するのがまだまだ苦手ですが、Napkin AIを使えば希望の図が作成できるでしょう。
8. satto
- 概要: ソフトバンクが提供する生成AIエージェントで、ユーザーがプロンプトを入力せずに直感的にAIの機能を活用できるツールです
- 使い方:
- 公式サイト(https://satto.me/)にアクセスし、ウェイトリストに登録 ※2024年11月時点では活用できるユーザーは限定されています。
- 運営からメールがきたらアカウント作成
- コンテキストの取り込み:
- テキストの場合:対象のテキストを選択し、
Ctrl + A
(Macの場合はCommand + A
)を押すと、sattoがそのテキストを取り込みます。 - 画像の場合:画面上の必要な部分をスクリーンショットし、
Ctrl + S
(Macの場合はCommand + S
)を押して、sattoに取り込みます。
- テキストの場合:対象のテキストを選択し、
- スキルの選択と実行:
- 取り込んだコンテキストに対して、sattoが提供する「スキル」から適切なものを選択します。
- スキルを実行すると、AIが指定したタスクを処理し、結果を表示します。
- スキルの作成:
- 既存のスキルで要件を満たさない場合、自分で新しいスキルを作成できます。
- 「スキルを作成する」オプションを選び、AIに実行してほしい内容を入力すると、sattoがプロンプトを自動生成します。
- 必要に応じてプロンプトを修正し、スキルを保存します。
9. Mapify
- 概要: Mapifyは、AIを活用して多様なコンテンツを自動的にマインドマップ化するツールです。YouTube動画、PDF、ウェブページ、長文テキスト、音声ファイルなどを入力することで、瞬時に要点を整理し、視覚的にわかりやすいマインドマップを生成します。
- 使い方:
- 登録: Mapifyの公式サイト(https://mapify.so/)にアクセスし、Google、Apple、またはメールアドレスでアカウントを作成します。
- コンテンツの入力: ダッシュボードから「何でも質問」や「PDF/ドキュメント要約」などのオプションを選択し、マインドマップ化したいコンテンツを入力またはアップロードします。
- マインドマップの生成: AIが自動的にコンテンツを解析し、数秒から数分でマインドマップを生成します。
- 編集と共有: 生成されたマインドマップを必要に応じて編集し、リンク共有やPDFエクスポート機能を利用して他者と共有します。
長い動画やPDFの情報をマインドマップ化することで構造的され、情報の理解が非常に早くなると思います。無料でできる回数は限られていますが、ぜひお試しください。
まとめ
以上、マーケターの筆者が頻繁に使うAIツールをご紹介しました。AIの世界は日々進化しており、新しい機能や新しいプロダクトが毎日のように出ています。マーケターは日々これらに接し、自身の業務に役立つものを自らの手で試して見つけていくことが重要ではないでしょうか。ぜひみなさんもAIを使ったマーケティング業務をお試しください。
また、こちらの記事ではPerplexやChatGPTで活用すべきプロンプトもまとめておりますのでぜひご覧ください。