ビジネスモデルの20種類を徹底解説:マーケター必須のガイド - 勝手にマーケティング分析
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ビジネスモデルの20種類を徹底解説:マーケター必須のガイド

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はじめに

ビジネスモデルとは、企業がどのように価値を創造し、顧客に提供し、収益を得るかを示す仕組みです。適切なビジネスモデルの選択は、ビジネスの成功に不可欠です。ここでは、20の主要なビジネスモデルを初心者にもわかりやすく図とともに解説します。

1. 直接販売モデル

graph TD; A[顧客] -->|1.購入| B[企業] B -->|2.商品/サービス| A
特徴メリットデメリット具体例
企業が直接顧客に販売・高い利益率
・顧客との直接的な関係構築
・初期投資が高い
・スケールの難しさ
Apple Store, Dell

仕組み: 製造者 → 消費者

2. 中間業者モデル

graph TD; A[製造者] -->|1.商品| B[卸売業者] B -->|2.代金| A B -->|3.商品| C[小売業者] C -->|4.代金| B C -->|5.商品| D[消費者] D -->|6.代金| C
特徴メリットデメリット具体例
小売業者や代理店を通じて販売・広範な市場アクセス
・スケールのしやすさ
・利益率が低い
・顧客データの制約
P&G, Nike

仕組み: 製造者 → 卸売業者 → 小売業者 → 消費者

3. サブスクリプションモデル

graph TD; A[顧客] -->|1.月額/年額料金| B[企業] B -->|2.継続的なサービス利用| A
特徴メリットデメリット具体例
定期的な料金で継続的にサービス提供・安定した収益
・顧客ロイヤルティの向上
・顧客維持の難しさ
・高い初期マーケティングコスト
Netflix, Spotify

仕組み: 月額/年額料金 → 継続的なサービス利用

4. フリーミアムモデル

graph TD; A[ユーザー] -->|1.契約| B[企業] B -->|2.無料基本サービス| A B -->|3.有料プレミアム機能| A
特徴メリットデメリット具体例
基本サービスは無料、追加機能は有料・大規模なユーザーベースの獲得
・多様な収益源
・無料ユーザーの収益化の難しさ
・高い運用コスト
Dropbox, LinkedIn

仕組み: 無料基本サービス → 有料プレミアム機能

5. 広告モデル

graph TD; A[ユーザー] -->|1.利用| B[企業] B -->|2.無料サービス| A C[広告主] -->|広告費| B B -->|3.広告表示| A
特徴メリットデメリット具体例
無料サービスを提供し、広告収入で収益・広範なユーザーベースの獲得
・安定した収益
・広告依存度の高さ
・プライバシー問題
Google, Facebook

仕組み: 無料サービス提供 → ユーザー獲得 → 広告収入

6. アフィリエイトモデル

graph TD; A[顧客] -->|2.購入| B[販売企業] B -->|3.商品/サービス| A C[アフィリエイター] -->|1.商品紹介| A B -->|4.紹介料| C
特徴メリットデメリット具体例
他社商品を紹介し、成果報酬を得る・低リスク
・高いスケーラビリティ
・収益の不確実性
・高い競争率
Amazon Associates, Rakuten Marketing

仕組み: 商品紹介 → 購入 → 紹介料獲得

7. マーケットプレイスモデル

graph TD; A[売り手] <-->|3.商品/サービス| B[プラットフォーム] B <-->|4.商品/サービス| C[買い手] C -->|1.購入| B B -->|2.代金| A
特徴メリットデメリット具体例
売り手と買い手をつなぐプラットフォーム・広範な取引量
・収益の多様化
・競争の激化
・プラットフォーム運営の難しさ
eBay, Airbnb
メルカリ

仕組み: 売り手 ⇄ プラットフォーム ⇄ 買い手

8. クラウドファンディングモデル

graph TD; A[支援者] -->|2. 資金提供| B[クラウドファンディングプラットフォーム] B -->|3. 資金調達| C[プロジェクト実行者] C -->|1. プロジェクト提案| B C -->|4. リターン/成果物| A
特徴メリットデメリット具体例
多くの人から少額の資金を集める・資金調達の新しい方法
・市場テストの機会
・成功の保証がない
・高いマーケティングコスト
Kickstarter, Indiegogo

仕組み: プロジェクト提案 → 支援者から資金調達 → プロジェクト実行

9. リセールモデル

graph TD; A[仕入先] -->|1. 仕入れ| B[リセラー] B -->|2. 在庫管理| B B -->|3. 販売| C[顧客] C -->|購入| B B -->|商品| C
特徴メリットデメリット具体例
商品を購入し再販売する・収益の確保が容易
・広範な市場アクセス
・利益率が低い
・在庫リスク
Walmart, Best Buy

仕組み: 仕入れ → 在庫管理 → 販売

10. フランチャイズモデル

graph TD; A[本部] -->|1. フランチャイズ契約| B[加盟店] B -->|2. 商品/サービス| C[顧客] C -->|3. 購入| B B -->|4. ロイヤリティ| A A -->|5. 支援| B A -->|6. マニュアル提供| B B -->|7. 情報共有| A
特徴メリットデメリット具体例
ブランドとノウハウを提供し、加盟店が展開・迅速な市場拡大
・安定した収益
・ブランド管理の難しさ
・加盟店との関係管理
McDonald's, Subway

仕組み: 本部 → フランチャイズ契約 → 加盟店

11. ドロップシッピングモデル

graph TD; A[顧客] -->|1. 注文| B[ドロップシッパー] B -->|2. 発注| C[サプライヤー] C -->|3. 商品直接配送| A A -->|支払い| B B -->|支払い| C
特徴メリットデメリット具体例
注文後にサプライヤーから直接発送・初期投資が少ない
・在庫リスクがない
・利益率が低い
・顧客サービスの管理が難しい
Shopify, Oberlo

仕組み: 注文受付 → サプライヤーに発注 → 顧客に直接配送

12. オンデマンドモデル

graph TD; A[顧客] -->|1. リクエスト| B[プラットフォーム] B -->|2. マッチング| C[サービス提供者] C -->|3. サービス提供| A A -->|4. 支払い| B B -->|5. 報酬| C
特徴メリットデメリット具体例
顧客のニーズに応じて即座にサービス提供・高い顧客満足度
・プレミアム価格設定が可能
・迅速な対応が必要
・高い運用コスト
Uber, DoorDash

仕組み: 顧客リクエスト → マッチング → サービス提供

13. 製品レンタルモデル

graph TD; A[顧客] -->|4. レンタル料支払い| B[企業] B -->|2. 商品貸し出し| A A -->|3. 商品返却| B B -->|1. 商品所有| B B -->|5. 商品再利用| B
特徴メリットデメリット具体例
商品を一定期間貸し出す・安定した収益
・顧客ロイヤルティの向上
・高いメンテナンスコスト
・在庫管理の複雑さ
Rent the Runway, Zipcar

仕組み: 商品所有 → 顧客に貸し出し → 返却 → 再利用

14. フリートゥプレイモデル

graph TD; A[ユーザー] -->|1. 無料でプレイ| B[ゲーム会社] B -->|2. 無料ゲーム提供| A A -->|3. 有料アイテム購入| B B -->|4. 有料アイテム提供| A
特徴メリットデメリット具体例
基本プレイ無料、追加アイテムは有料・大規模なユーザーベースの獲得
・多様な収益源
・無料ユーザーの収益化の難しさ
・高い運用コスト
Fortnite, Candy Crush

仕組み: 無料ゲーム提供 → 有料アイテム販売

15. データブローカレッジモデル

graph TD; A[データ提供者] -->|1. データ提供| B[データブローカー] B -->|4. 報酬| A B -->|3. データ販売| C[データ購入者] C -->|2. 支払い| B D[データソース] -->|1. データ収集| B B -->|2. データ分析| B
特徴メリットデメリット具体例
収集したデータを販売・高い収益性
・データの再利用
・プライバシー問題
・データ収集のコスト
Nielsen, Experian

仕組み: データ収集 → データ分析 → データ販売

16. ライセンスモデル

graph TD; A[企業] -->|1. ライセンス供与| B[ライセンシー=ライセンスを受ける側] B -->|2. ロイヤリティ支払い| A A -->|3. 知的財産利用権| B
特徴メリットデメリット具体例
知的財産を他社にライセンス供与・収益の多様化
・ブランド認知度の向上
・知的財産の管理が難しい
・法的リスク
Disney, Microsoft

仕組み: 知的財産所有 → ライセンス供与 → ロイヤリティ収入

17. サービスモデル

graph TD; A[企業] -->|1. 専門知識/スキルのサービス提供| B[顧客] B -->|2. 対価支払い| A
特徴メリットデメリット具体例
専門的なサービスを提供・高い利益率
・顧客ロイヤルティの向上
・スケールの難しさ
・高い労働コスト
Accenture, PwC

仕組み: 専門知識・スキル → サービス提供 → 対価受取

18. 製品およびサービスバンドルモデル

graph TD; A[顧客] -->|1. 購入| B[企業] B -->|2. 製品| A B -->|2. サービス| A
特徴メリットデメリット具体例
商品とサービスを組み合わせて提供・高い顧客満足度
・収益の多様化
・複雑な運用
・高いコスト
AT&T, Comcast

仕組み: 製品販売 + サービス提供 → 総合的な価値提供

19. プレミアムモデル

graph TD; %% 2. 製品モデル C[高品質/希少性] -->|価格設定| D[高価格] D -->|価値| E[ブランド価値向上]
特徴メリットデメリット具体例
高価格帯の商品やサービスを提供・高い利益率
・ブランドロイヤルティの向上
・市場の限定性
・高いマーケティングコスト
Rolex, Lamborghini

仕組み: 高品質・希少性 → 高価格設定 → ブランド価値向上

20. エクスペリエンスモデル

graph TD; B[企業] -->|1. 独自の体験設計| B B -->|2. 体験提供| A[顧客] A -->|3. 高付加価値の対価| B
特徴メリットデメリット具体例
特別な体験を提供・高い顧客満足度
・ブランドロイヤルティの向上
・高い運用コスト
・スケールの難しさ
Disney Theme Parks, Cirque du Soleil

仕組み: 独自の体験設計 → 顧客に提供 → 高付加価値の対価

まとめ

これらのビジネスモデルは、単独で使用されることもあれば、複数のモデルを組み合わせて使用されることもあります。ビジネスの性質、市場環境、顧客ニーズなどを考慮し、最適なモデルまたはモデルの組み合わせを選択することが重要です。また、時代の変化とともにビジネスモデルを柔軟に変更・適応させていくことも、長期的な成功には不可欠です。

この記事を書いた人
tomihey

14年以上のマーケティング経験をもとにWho/What/Howの構築支援と啓蒙活動中です。詳しくは下記からWEBサイト、Xをご確認ください。

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